一週間、いや十日ほど前だろうか。朝のBS国際ニュースでフランス版を見ている時だ。興味深いコロナ専門家へのインタビューがあった。当時の日本同様に、フランスでも感染者の増加が顕著になりつつあった。

「最後に打ったワクチンの効果が切れ始めていると思われます。しかし、感染者がこれほど増えても以前のようにはなりません。私たちにも、免疫ができているからです。みなさんが、今まで通りしてきた感染対策をすれば良いのです。

バカンスシーズンに遠くへ出かける人、しばらく会っていなかった親類や友人に会う予定のある人たちは、最後のワクチンを打ってから7か月、8か月経っていたら、接種の予約を入れることをおすすめします。大切な対策です。」

とても興味深く聞いた。日本では、今の感染者増加傾向になる前、一部の専門家が、「(感染者が)減少傾向にある今でなく、流行するであろう冬に入る前に打つべき」と言っていた。この専門家の方々の言葉で切り取るべき部分は、「流行する前に」というところであって「冬に」ではない。

その証拠に、今となっては、コメントから「冬に」の部分が削られて、「流行の前に」が強調されるコメントが多くなった。そして、感染者が激増しても「重症者数は急増していないから、医療は逼迫していない。以前のようにはならない」と、先のフランスの専門家と似たようなことを言っている。

「回数は関係ありません。3回目の接種券をお持ちの方は3回目の、4回目の接種券が届いた方は、4回目のワクチン接種をしてください。」

という季節性インフルエンザワクチンをすすめるようなコメントも、フランスのそれと似ている。

たぶん、共通の分析と対策案を、世界の専門家が出しているのだろう。

 

感染者数が増えているのは残念だが、「流行る前にワクチンを」と言われるのは、今が初めてのような気がする。コロナ禍に入り、「初めてワクチンが流行を先んじた」と、考えてしまうのは素人の能天気分析かな・・・と、思いつつ、今日もコールセンターに向かおう。

ちなみに、急に予約の電話が多くなった。
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