GO TO トラベルキャンペーン」に関しては、人によってかなりの温度差があると言われているが、僕に言わせてみれば、捉え方の違いだと思っている。

 

一般の人々、つまり利用する立場の人たちにとっては、いろいろ変更があったり、不徹底があったり、政策として優れているかと言われたら、頷けない事柄が多いのは確かだ。

 

だが、受け入れる側に立ってみると、旅行者が来てくれるための大切なきっかけであり、手段でもある。観光地の経済対策ではあっても、景気対策ではない。一番ピンとくるのは救済策という言葉だ。

 

利用する側から受け入れる側へ気持ちを移すと、しっくりくるものもある。

 

“感染者が増えてきたなあ・・・。ここでキャンペーン終わって欲しくないなあ。やっと予約が入ってきたのに。このままいけば、とりあえず当分はしのげる。”

 

“え?東京除外?・・・痛いなあ。でも、誰も来ないよりはましだ。いや、少しでも来て欲しい。お願い。このまま少しでも来てくれ。そうでなかったら、コロナに感染しなくったって我々が死んでしまう。”

 

「こんないびつな政策に意味があるのか?そこまでしてやる必要があるのか?」と言われたら、それでも意味はあると主張しよう。そこまでしてやらないと、死んでしまう業者がたくさんあるのだ。

 

「感染が広まったらどうするんだ?」と訊かれたら、「それそれ、これはこれ。」とこたえよう。感染を抑える前に倒れてしまう業者がたくさん出てくる。今を生き抜かなければ、コロナ後もない。

 

GO TO トラベルキャンペーンは、良策ではないかもしれない。でも、政府が無策だと一貫して非難される中で、いびつであっても、遂行されようとしている数少ない策のひとつだ。少なくとも、旅行の現場では必要な策なのだ。

 

このキャンペーンを非難する報道があった時、旅行会社も一緒に非難しているシーンがあった。東京除外や団体旅行に対する規制などで、不徹底が横行して混乱したためだ。政府の不徹底を叩くのは構わない。でも、「それでも来て欲しい」とか、「なんとか対応します」などの態度は見られなかった。不徹底を叩くのでなく、メディアと一緒に政策を叩こうとしているように見せていた報道もあった。

 

違う。旅行会社が最終的に言いたいのはその先だ。「それでも来てください。」という言葉だ。なぜそこまでテレビで映してくれない。

 

昨日、8/5のニュースで、旅行業界のお偉方が小池都知事と面会するシーンが流れた。そこで都知事にお願いしていた。

 

GO TO トラベルキャンペーンに、東京都で参加してください。お願いします。」

 

国の政策について都知事に懇願?小池さんがお願いしてOKが出たとして、政府が動いてくれるのか?いや、まずは都知事の意向ということか。まあ、細かいことはさておき、

 

あー・・・やっと流れた。業界の人々が、助けを求めるシーンがやっと流れた。その是非はともかく、これまで議論の的にさえならなかった旅行業の窮状を初めてメディアで語れた。

 

政治の総論は、各論のぶつかり合いだ。各論同士が矛盾することは珍しくない。その中で、自分の居場所となるところは、自分で主張して守らなければいけない。

 

それにしても・・・海外はまだまだ遠いなあ・・・。

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隅田川沿いの摩天楼。いつもきれいな風景を見せてくれます。