昨日、社内で国内添乗員研修を受けてきた。

僕が所属している派遣元では、三度目の海外添乗員向けの国内研修だった。「国内旅行が始まったと言っても数は少ないはず。研修を受けたとしても、海外添乗員までツアーが回ってくることはないであろう。」と、思って、これまでは研修そのものを敬遠していた。正直に言えば、僕自身が、国内の仕事にそれほど興味がないことも影響していた。(趣味としての国内旅行は好きです)

 だが、GOTOトラベルキャンペーンの影響もあるようで、国内ツアーは、現在大人気。ふだんなら海外旅行を楽しむ方も参加されているようで、予想しなかった盛況に見舞われてるらしい。

「この前、C社のオフィスに行ってびっくりしました。添乗員エリアがすごい活気なんです。ああ、半年くらいまでは、こんな感じだったなあ。」

国内旅行業関係者にとっては、休業体制が、終わりになりつつあるらしい。

 

コロナは収束していない。でも、コロナ報道と同様に、精神的なコロナ禍は、ある意味収束に向かっているのだろうか(軽々しく言うのはよくないけれど)

 

とは言え、比較的単価の高い海外商品が回復しないと、旅行会社も派遣元も苦しい。特に、僕が所属する海外添乗員セクションのひとつは、国内の仕事を受けないと売り上げ0だ。このままだと、存続さえ怪しくなるかもしれない。自分が帰るべき場所がなくなったら困る。僕らが頼りにしている内勤スタッフ、マネージャー、M子さん、E恵さんは、少なくとも僕らにとっては、日本で一番頼りになるスタッフだ。彼らに甘え続け・・・いや、頼り続けるためにも国内の仕事をして、居場所を残す努力をしなくてはいけない。

 

そして、実際に研修を受けてみてびっくり。同じ添乗員でも、国内と海外は、まったくの別物だ。全然違うお仕事だった。派遣会社によっては、まずは国内をやってから、そのうち海外へステップアップというところもあるけど、あまり関係ないんじゃないかな。と、海外添乗しかやったことのない自分は思ってしまった。

 

いやー。稼ぐって大変なことなのだな。新しい仕事に対する不安感というものも、久しぶりに味わった。でも、30代の頃に感じた不安感とも違う。以前のように、頭にポンポン何もかも入らなくなってるし、いろいろ想像しながら無駄な心配もしている。経験も、すべてが常にプラスに働くわけではないのか。この、余計な心配は、まちがいなく過去の自分の経験を踏まえて考えているところから来ている。わかっているのに、不安が止まらない。よくよく考えてみると、これまで自分が身につけてきたもので、だいたいカバーできることが分かるのだが、その解釈に辿り着くまでが大変だ。

そういえば、ツートン塾には、僕より年上の弟子がいるが、彼らに言われたことがある。

「この年齢になって、新しいことを覚えて、なにかを乗り越えるって、気持ち的に難しいです。」

あの人が言っていた不安感て、今、僕が感じてるものと同じなのかもしれない。だとしたら、その「新しいもの」の大半は、これまで身につけたものの組み合わせでなんとかなる、という発想を持ってもらうようにすればいいのかな。その具体的な例を挙げるには・・・まず、自分が何本かの国内ツアーをうまくいかせて、その中の作業を、理論に結びつけるのが一番か。

 

お・・・!新たなモチベーション発生。いっちょやってみるか。