前回、けっこうなアクセスをいただいた「鏡のある風景 山と湖編」に続いて、今回は城、教会などをテーマに案内する。
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2018年4月11日。朝7時半前。春先とはいえ、日本の冬並みの寒さを感じるフランスはモンサンミッシェルの朝。宿泊している対岸のホテルを、お客さんと一緒に出て、橋の上に足を運んだ。遠目にモンサンミッシェル。手前には、この日に限って空をきれいに映す川があった。
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振り向いても、ご覧の通り。川への映り込みが彼方まで続いている。これはもしやと思い、橋を渡り切って、土手部分がモンサンミッシェルの邪魔にならないところにまで進んでいった。そして、目に入ってきたのが、
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ご覧の景色だった。静かな水面に浮かぶモンサンミシェル。ここは、映り込みのイメージが、それほどないところなので、ご一緒したお客様には、最高のサプライズになった。
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2017年10月4日。別の機会にお客さんと撮ったモンサンミッシェル。低くたちこめた雲とのコラボレーションが印象的だった。おそらく、撮っている時は意識していなかったと思われるが、多少歪んではいるものの、映り込みが確認できる。
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2017年10月5日。同じフランスでもロワール地方。シェール川に映えるシュノンソー城。かつて歴代のフランス王妃に与えられた美しき城館。アンリ二世の愛人ディアヌ・ド・ポワチエと王妃カトリーヌ・ド・メディシスのエピソードは、必ず訪問前に調べておこう。
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同じ日に撮影したアンボワーズ城。この日は、まさに無風で、ロワール川に城の姿がよく映った。同じロワールの城でも、こちらは城塞として建てたものを後世に城館に作り替えた。最初のシュノンソーは、最初から城館として建てたもので、建築由来が異なる。
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城から右手に視線を移すと、さらに美しく、足の橋が川に映りこんでいた。撮影場所は、ロワール川に浮かぶ中島。
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フランスの風景のどさくさに紛れて、大阪のユニバーサルスタジオ。きれいに撮れていたので、ここの仲間に入れてもらった。いや、だって、きれいだし、違和感ないでしょ!?2018年2月26日。
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2017年6月11日。ベルギーのオードインク城にて。今でも持ち主の貴族が居住して、庭園だけが有料で開放されている。お堀に植え込みがきれいに映りこんでいた。この風景も庭園造園時に計算していたのだろうか。
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2017年6月11日。ベルギーのブルージュからダムという街まで、運河をクルーズ。川のように流れがない運河では、天気さえよければ、最高の映り込みを楽しめる。
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2018年12月2日。ナイル川クルーズの船中より。砂漠の中。川沿いだけに広がる緑地帯の風景が水面に映えていた。ただ、この時のガイドが言うには、「これだけミラーが美しい時は、水位が低いということ。水不足だね。この後が心配。」僕らがクルーズを終えた翌日、実際にこの辺りで座礁した船が出た。ガイドの心配が的中した。
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2018年6月22日。ケニアのボゴリア湖にて。風景だけでなく、横切る鳥の群れも湖面に映えている印象的な一枚。こういう時は、自然に手が動いた者の勝ち。撮った写真は、その場で希望されらお客さんにデータをお分けした。
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日本。隅田川に映える永代橋。いつもならライトアップが、川をただ青く染めるだけなのだが、この時は、アーチの形をそのまま反射しているのが印象的だった。2020年11月17日。コロナ禍に入ってからの写真。
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映り込みは、水面だけとは限らない。2019年11月12日。バルセロナのサグラダ・ファミリア教会にて。ピカピカに研磨された床に、ステンドグラスの窓と光が映る。足元から広がる教会建築の美しさは、見事に神々しさを演出している。
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最後は、イスタンブールの空港から。珍しく空港に店を出しているルイ・ヴィトン。ここの店頭では、イスタンブールの街をテーマに様々なデザインが、店頭で入れ替わる。それがピカピカの床に映えて、ここだけ別世界の空間をつくりあげていた。

このツアー中、もっとも印象が残った風景のひとつだった。2019年5月6日。コロナ禍前、最後のゴールデンウィークツアー。

いかがだったでしょうか。こうして見ると、映りこみは風景における最高の演出主だと実感できます。この特集は、あと一回予定しています。よかったらお付き合いください。
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