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太陽に向かってほわ~んとした猫。クロアチアのスプリットにて。写真と文章は関係ありません。


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月23日。オリンピック開会式。

たまに通っていた寿司屋に持ち帰りを頼んだ。

「いつもお店で食べているのとは違うよ。」

と、職人さんに説明された。持ち帰り用は、容器の中で寿司が動きにくいようにするため、シャリが大きめになるそうだ。確かに、ふだんお店で食べるものと比べると、おにぎりのような寿司だった。

そのお店は現在、国の要請を守ってお酒を出していない。今回だけでなく、要請が出るたびに従っている。せめて、持ち帰りをたまに買って、応援しようと思っている。僕にも、それほど余裕はないけれど。

その日は、その寿司屋に限らず、テイクアウトを利用している人たちをよく見かけた。お店はどこもガラガラ。どこかで、宅配ピザのオーダーが大混雑との話も聞いた。
おそらく、この日だけに限れば、オリンピックは、ステイホームにある程度貢献していたように見えた。スポーツに興味はないけど、オリンピックの開会式と閉会式は別という人が、たくさんいるということだろう。

 

開会式は、寿司を食べながらテレビで楽しんだ。文字通り簡素化されてた、観客がいない大イベントは、視覚的にも音的にも寂しい部分はあったが、全体的には、感動のほうが大きかった。

 

競技が始まった。うまくいかない競技もあるが、概ね日本人アスリートは健闘している。柔道、体操、ソフトボール。特に自分が好きな競技での金メダルは嬉しい。しかし、やはり無観客は寂しい。たとえテレビであっても、歓声がないと寂しい。思っていた以上にそうだった。

「テレビでしか見られないのなら、せめて観客のCGでも入れて、ビジュアル的に盛り上がればいいのに。」

などと、勝手なことを思う。

 

オリンピックが始まれば、コロナの脅威は、気分的に和らぐのではないかと思いきや、そうでもない。頭の片隅から消えたことは一度もない。毎日増え続ける新規感染者数。

727日。東京では3000に迫り、28日は初めて3000を超えた。そして29日。もはや4000に迫る3865

 

 28日の夜と29日の朝。オリンピックが始まって以来、ニュースのトップは、ずっと活躍するアスリートの姿で飾られてきたが、とうとうコロナ関連に取って代わられた。

だが、感染が拡大している実感がない。昨年のこの時期、今よりもはるかに新規感染確認者数が少なかった夏に比べても、はるかに緊張感が薄い。

強く実感するのは、医療現場がメディアに登場した時くらいかもしれない。

 

手洗い、うがい、マスクや外食を控える等の対策は怠っていない。これらは、コロナ対策というよりも、習慣になった。ワクチンも一回目は済ませた。世間で言われている必要なことはやっている。手を抜いているわけではない。

だが、緊張感に欠ける。自分の本業に、再開のめどが立ってもいないのに、自分の中の、収束モードはなんなのだろう。

 

新規感染者数が一気に増える反面、重症者数の増え方は、今までの波と違って緩やかだから?オリパラや甲子園が。今年は行われるから?音楽フェスが開催されるから?いや、人や物事のせいではなく、自分の中の問題だ。

そんなことを思っていたら、友人からメッセージが来た。

 「こっちは、7月に入って隣の部署で、保育園児の子供の看護休暇とった同僚が、その子からコロナ感染、昨日は別の同僚の御主人さんが陽性反応で本人も今日から休みと、本当に感染の可能性をリアルに感じてます。」

やはり、自分のまわりで感染者が出てくると、気持ちが引き締まるのだろう。緊張感が伝わってきた。

たまたま、自分の周りに、今は感染者がいないだけ。

 

以上、オリンピックが始まってから、一週間の自分でした

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