翌朝、前日までの天気が嘘のように晴れた。
12月下旬。朝9時半頃のヴィレの街とスキー場。極夜の時期のスキー場は、いつもライトがついている。
なお、これ以上明るくなることはない。
実際よりも少しだけ明るく撮れたヴィレの朝
この時は冬至の直前。一年で番暗い時期。ヴィレは、極夜の時期に当たっていた。太陽は、地平線間際まで近づくが、顔を出すことはない。
ある程度、明るくはなる。「極夜」という響きで、ずっと夜の暗さが続くというイメージをお持ちの方はいらっしゃるかもしれないが、おそらく一般の人が思っているよりも明るい。
とは言え、朝焼けを見たと思ったら、すぐに夕焼けの時間だ。時計を見ていないと時間を掴めない。お客さんたちも、空港に向かう11時半に夕焼けを車窓から眺めて驚いていた。
空港に向かう途中、だんだんと赤くなっていく空。午前11時過ぎ
お客さんたちの心にも、一度きれいなオーロラが見られて余裕が生まれたようだ。
風景を眺めたり、ヘルシンキに移動してからの自由行動や観光中の表情が、とても柔らかくなった。
「オーロラの他にも、冬のフィンランドってきれいなものがたくさんあるのね。」
という言葉は本音だとは思うが、オーロラが見られなかったら、同じニュアンスでは出てこなかっただろう。
添乗員とは違う意味で「オーロラが見られなかったら」というプレッシャーを背負っていたのだと思うと、それから解放された彼らを、なんとなく優しい思いで見つめることができた。
早朝でも夕方でもない、昼間のキッティラ空港。ここもまた北極圏の街で、この時期は極夜だった。
キッティアからヘルシンキまで移動する航空機からの風景。この時期の航空機からの風景もまた神秘的。
クリスマスの装飾に彩られたヘルシンキの街は、オーロラの余韻に浸りながら楽しむのに、心地よいところだった。
2023年最後に帰着のツアーは、こうして終わった。
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