シルバーウィーク : マスター・ツートンのちょっと天使な添乗員の話

今朝、情報番組で見たのだけど、9月のシルバーウィークの箱根の宿泊施設は、どこもいっぱいだそうだ。関東で言うと、他には日光などの宿泊施設も混んでいるらしい。

とても緊急事態宣言中とは思えなかった。あえて言うなら、インタビューされていた人たちは、たまたまみんなワクチンを接種済みだった。

コロナ禍というけれど、この「禍」との距離感も人それぞれなんだろうな。

僕のように、完全に本業がストップしている人、あるいは大きくマイナスに働いてしまっている人にとってみれば、間違いなく「禍」はずっと続いている。

しかし、コロナ禍という時代に入ってからも、仕事内容や収入が変わっていない人はたくさんいる。普段からマスクや手洗いなどの感染予防をこなして、一度も感染せず、ワクチン接種を済ませた彼らにとって、コロナ禍は、もはや（あるいは元々）「禍」などではなく、単なる規制のための条件なのかもしれない。

すべきことをしてきた彼らが、日本全体で新規感染者が急減しているこの時期に、どこかに出かけたいという気持ちは、旅を仕事にしている自分にはよくわかる。

もっと正直に言うと、うらやましかった。

海外旅行の添乗員という、今最も絶望的な職業についていなければ、僕も、あのように出かけることを考えていたのかもしれないな、とも思う。

それでも、この仕事から離れる気分になれない僕。年齢のせいで他に仕事が見つからないとか、そんなのではない。単純に捨てたくない。

こちらは、都道府県をクリックすると各地域の新規感染者数の推移を見ることができる。東京で激減しているというが、各地域も似たような動きを見せている。現在は、完全に減少傾向。

こちらでは、世界各国の推移を見られる、７～8月に増えたのは、わりとどこも一緒。しかし、9月に入ってからの減少は、日本だけで見られる現象ではない。例外はあるが、多くの国で似たような動きを見せている。

科学的なエビデンスなんか後からでかまわない。今は、とにかく減ってくれ。

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