マスター・ツートンのちょっと天使な添乗員の話

自称天使の添乗員マスター・ツートンの体験記。旅先の様々な経験、人間模様などを書いていきます。

タグ:世界の風景

昨日、マルタとチュニジアのツアーから帰ってきた。季節外れの暖かさでずっと半袖で過ごせて季節感なし。まあ、天気はよくて助かったけど。いろいろネタはあるけれど、まずは「歯なしの添乗員」の続きを書かないとね。

でも、まだそんな元気はないので、とりあえずマルタの青の洞窟の写真でも。

イタリアのカプリ島よりも規模は大きい。船が欠航になる確率も低く、冬でもわりと観光可能なマルタの青の洞窟。

その風景と色をたっぷりお楽しみください。
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明日から、また書きますよ。としあえず青に癒されてね。

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ブレッドに続いてもうひとつ魅力的な湖水地域を紹介しよう。

プリトヴィッツェ国立公園。あまりにも有名な観光地で、ガイドブックや旅行会社のパンフレットにもきれいな写真が掲載されているため、お客さんたちの期待度はかなり高い。

だが、こだわっているのであれば、ツアーはよく選んだほうがいい。

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まず、公園内の簡単な地図をご覧いただこう。入口を抜けるとすぐに、展望台から大きな滝が見える。
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展望台から見たヴェリコ滝
そこかららせん状の坂を70mほど下りていき、湖畔の散策が始まる。大きな滝はヴェリコ滝といい、クロアチアでは最大だ。
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間近で見たヴェリコ滝
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滝に辿り着く前には虹も見られた。
今回は水量の多い時にあたり、好条件で見学できた。滝の近くにくると、必ず仰る方がいる。

「マイナスイオンがいっぱい・・・」

そんな気分になるシブキをたくさん浴びられる。

ここからは湖群沿いを歩いていく。地図を見れば分かるが、ヴェリコ滝と湖群の水源は別だ。

湖群は、丈の低い滝ですべて繋がっている。つまり、一本の川のようなものだ。

平らな湖畔を歩きながら、湖同士の境目となる滝があるところで少し上る。滝の音が背後で小さくなってきたと思うと、前のほうから次の滝の音が聞こえてくる。

水量が多いから、美しい水がよけいに美しく見える。

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やがて、公園内最大のコジャック湖に着き、休憩してからボートに乗って湖を渡る。ここまでが地図上に黄色で示した部分だ。一般的な半日観光。

ここまででも、きれいなことはきれいだ。大半の方は満足してくださる。しかし、時々「これで終わり?」という言葉を投げてくる人がいる。おそらく、多くの滝が間近に迫る風景を期待していたのだろう。メディアでよく取り上げられているところだ。

そしてそれは、黒い線で示したところを歩かないと見られない。以下がその風景。
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「プリトヴイッツェは大したことなかった」という感想を言う人は、おそらく、上湖群を歩いていない人だろう。滝との距離感が、下湖群とは比べ物にならないほど近いこの風景は、やはり楽しみたい。

ツアー選びって、本当に大切だと思う。
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天気に恵まれていたこの日のオスロ観光は順調だった。ヴィ―ゲラン公園の彫刻群では、いつも通り
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怒りん坊が圧倒的に怒り、

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女の子が男の子を、きつい顔で仲間外れにして、お客さんたちを喜ばせていた。
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出口近くには、オスロのこの時期に相応しい桜が咲いていた。

しかし、楽しんでいるお客さんたちの傍らで、僕は、時々スマホの天気予報を気にしながら頭を痛めていた。翌日に訪問予定のフィヨルドエリアの天気予報が今一つだったのだ。

10日間の北欧ツアーは、毎日がハイライトと言っても良い内容だが、お客さんたちが一番楽しみにしていたのは、やはりフィヨルドエリアの観光だった。出発前からずっと天気を気にしていたが、一番大事な日の予報が、よりによって最悪だった。

もし、お客さんが僕のことを観察していたら(せっかくの観光中にそんな人はいないが)、「なぜスマホばかり見ているんだろう?」と訝しく思ったことだろう。実は、ずっと天気を見ていた。

一週間前は降水率80%と、かなり絶望的な予報が、二日前には20%まで好転していただけに、この日なって40%にまで再び悪化した予報には、余計イライラした。

午後の移動が始まった。バスの中で陽気に案内を進めながら、いろいろ考えていた。

「天気が悪くても、フィヨルドの景色は楽しめる。岩山の標高は高くても千メートル少々だから、スイスの山のように、すぐに雲に覆われてしまうことはない。マッターホルンやユングフラウのように、『なんとしてもこれだけは見たい』という有名な山もない。ノルウェーフィヨルドは、トータルの風景がそれなりに見られれば、それなりに楽しめる。荒天にさえならなければ、なんとかなる。」

前向きな材料を見つけて、自分の気持ちを上げようとしていた。

最初の休憩場所には大きなスーパーがある。僕は、そこでお客さんにハンザビールをおすすめした。良質な水に恵まれた北欧では、どの国でも美味しいビールにありつける。その中でも、ベルゲンに醸造所を持つハンザビールは僕の好みだ。そして英語ではブラウンチーズと呼ぶヤギのチーズ。

このスーパーでは、そのふたつがおすすめだ。

「あなたが来ると、いつもブラウンチーズがなくなるわ。」

と、レジのお姉さんにからかわれた。いつの間にか顔を覚えられていた。来るたびにブラウンチーズの棚だけ空っぽになってしまうのだから、無理もないか。

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お気に入りのハンザビール。ノルウェー添乗に行くたびにロング缶の6本セットを買ってくる。

フローという町を過ぎた。空では雲が目まぐるしく動いていた。翌日のフィヨルドエリアの降水確率が50%に上がってきた。ネットの直近天気予報はよく当たる。雨天の場合のシミュレーションを、僕は考え始めていた。イライラしていたのは、希望的観測が思い通りにならなかったからだ。それを自覚しながら、イライラを「覚悟」に変換して、翌日の対策を組み立てていく。ノルウェーの森の風景を説明しながら。

やがて、バスが止まった。渋滞だ。

「こんな田舎で?工事渋滞ですか?」

僕はドライバーにたずねた。観光のピーク時だって渋滞しないところだ。大規模な片側交互通行が行われているとしか思えなかった。

「いや、そんな話は聞いてないな。ここを工事なら、さすがに事前に知らされるだろう。」

ドライバーは、ラジオをつけたり仕事仲間へ電話したりして、情報を集め始めた。

「この先で事故だ。」

「事故?・・・この先でそんな危ないところありましたっけ?」

フローからヤイロまでの道は、田舎道ではあるが、直線的で十分な幅がある道路が続く。

「さあなあ・・・私に言われても困るな。だが、事故は13時前に起きて、16時半頃復旧予定と警察が言っている。」

時計は1540分頃だった。

「あと一時間弱ですか。」

「うまくいけばな。だが、今から引き返して別ルートで行っても、ここから今日のホテルまでは5時間45分かかる。あと二時間ここで待ったとしても、到着時間は一緒だ。」

ドライバーは、バスのドアを開けた。

「見ろよ。こんなに川と緑が美しいところに止まっているんだ。二時間余計につまらない道をドライブするより、ここで休憩をとったほうがお客さんも喜ぶんじゃないか?」

「確かに。」

僕は、現状を客さんに伝えて、幹線道路から河原に誘導した。ふだんはバスを降りて楽しむことがない景色だ。新鮮で気持ちよかった。ドライバーにも焦った様子はない。この時点では、まだトラブルではなかった。

しかし、道路はなかなか復旧しなかった。海外添乗復帰後、僕が最初に体験した試練は、フィヨルドでの悪天候ではなく、この事故渋滞だった。
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4月から北欧ツアーに3回連続して入っていたが、締めの3本目に来ている。
日本を昨日発ち、今はヘルシンキでの乗り継ぎ待ち時間。朝5時で快晴。
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北欧ツアーでは、しばらく天気に恵まれていたけれど、今回のフィヨルドでは多少の雨が予想される。はっきり言って試練だ。
それでも、一週間前までは80%あった降水確率予報が30%まで下がっている。あと少し。天気の神様頑張れ!と天使の添乗員は朝日に向かって祈るのであった。

ところで、今フィンエアーに乗るとこんなのもらえます。
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北極圏通過証明書。たまに数が足りない時があるんだけどね。往路でもらえなかったら、復路では事前にCAさんにお願いしておこう。
シベリアンルートが封鎖されている時の、ちょっとした記念になるかな。
というか、ちょっとした記念で終わることを祈るよ。
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前回、けっこうなアクセスをいただいた「鏡のある風景 山と湖編」に続いて、今回は城、教会などをテーマに案内する。
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2018年4月11日。朝7時半前。春先とはいえ、日本の冬並みの寒さを感じるフランスはモンサンミッシェルの朝。宿泊している対岸のホテルを、お客さんと一緒に出て、橋の上に足を運んだ。遠目にモンサンミッシェル。手前には、この日に限って空をきれいに映す川があった。
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振り向いても、ご覧の通り。川への映り込みが彼方まで続いている。これはもしやと思い、橋を渡り切って、土手部分がモンサンミッシェルの邪魔にならないところにまで進んでいった。そして、目に入ってきたのが、
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ご覧の景色だった。静かな水面に浮かぶモンサンミシェル。ここは、映り込みのイメージが、それほどないところなので、ご一緒したお客様には、最高のサプライズになった。
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2017年10月4日。別の機会にお客さんと撮ったモンサンミッシェル。低くたちこめた雲とのコラボレーションが印象的だった。おそらく、撮っている時は意識していなかったと思われるが、多少歪んではいるものの、映り込みが確認できる。
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2017年10月5日。同じフランスでもロワール地方。シェール川に映えるシュノンソー城。かつて歴代のフランス王妃に与えられた美しき城館。アンリ二世の愛人ディアヌ・ド・ポワチエと王妃カトリーヌ・ド・メディシスのエピソードは、必ず訪問前に調べておこう。
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同じ日に撮影したアンボワーズ城。この日は、まさに無風で、ロワール川に城の姿がよく映った。同じロワールの城でも、こちらは城塞として建てたものを後世に城館に作り替えた。最初のシュノンソーは、最初から城館として建てたもので、建築由来が異なる。
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城から右手に視線を移すと、さらに美しく、足の橋が川に映りこんでいた。撮影場所は、ロワール川に浮かぶ中島。
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フランスの風景のどさくさに紛れて、大阪のユニバーサルスタジオ。きれいに撮れていたので、ここの仲間に入れてもらった。いや、だって、きれいだし、違和感ないでしょ!?2018年2月26日。
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2017年6月11日。ベルギーのオードインク城にて。今でも持ち主の貴族が居住して、庭園だけが有料で開放されている。お堀に植え込みがきれいに映りこんでいた。この風景も庭園造園時に計算していたのだろうか。
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2017年6月11日。ベルギーのブルージュからダムという街まで、運河をクルーズ。川のように流れがない運河では、天気さえよければ、最高の映り込みを楽しめる。
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2018年12月2日。ナイル川クルーズの船中より。砂漠の中。川沿いだけに広がる緑地帯の風景が水面に映えていた。ただ、この時のガイドが言うには、「これだけミラーが美しい時は、水位が低いということ。水不足だね。この後が心配。」僕らがクルーズを終えた翌日、実際にこの辺りで座礁した船が出た。ガイドの心配が的中した。
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2018年6月22日。ケニアのボゴリア湖にて。風景だけでなく、横切る鳥の群れも湖面に映えている印象的な一枚。こういう時は、自然に手が動いた者の勝ち。撮った写真は、その場で希望されらお客さんにデータをお分けした。
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日本。隅田川に映える永代橋。いつもならライトアップが、川をただ青く染めるだけなのだが、この時は、アーチの形をそのまま反射しているのが印象的だった。2020年11月17日。コロナ禍に入ってからの写真。
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映り込みは、水面だけとは限らない。2019年11月12日。バルセロナのサグラダ・ファミリア教会にて。ピカピカに研磨された床に、ステンドグラスの窓と光が映る。足元から広がる教会建築の美しさは、見事に神々しさを演出している。
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最後は、イスタンブールの空港から。珍しく空港に店を出しているルイ・ヴィトン。ここの店頭では、イスタンブールの街をテーマに様々なデザインが、店頭で入れ替わる。それがピカピカの床に映えて、ここだけ別世界の空間をつくりあげていた。

このツアー中、もっとも印象が残った風景のひとつだった。2019年5月6日。コロナ禍前、最後のゴールデンウィークツアー。

いかがだったでしょうか。こうして見ると、映りこみは風景における最高の演出主だと実感できます。この特集は、あと一回予定しています。よかったらお付き合いください。
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以前、「赤い風景」が好評だったので、今回も世界の風景を紹介していきたい。
「コロナの記録と記憶」と連載物の気分転換として、たまには海外旅行ブログらしいこともしてみようと思う。
「鏡のある風景」というのは、映り込みのこと。風景を眺めている時、気づかないうちに映りこみが、いい演出になっていることが多い。写真にしてみて、初めてそれに気付くこともある。そんな風景を二回、いや三回かな?分けてお見せしていく。

撮影は、すべてiPhone。加工は一切なし。
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まずは、なんと言ってもこの風景。ノルウェーのウルヴィークにて。ハダンゲルフィヨルドに映える雪山。2019年5月15日撮影。この日は、朝から水面が静かな状態が続き、7時45分。なにもかも止まったかのように鏡の状態になった。ノルウェーには20回ほど来ていたが、ここまできれいなミラーになったのは初めてだった。
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同じ時間帯で、周辺の風景も入れてみる。まさに鏡の状態。よく見ると、本物の山と映り込みの山の真ん中に線が一本入っているのが分かる。実は、遠くの水面には波が立っていて、それが見える。距離感を掴みにくいが、撮影地から正面の山までは10km以上の距離がある。その間の水面の状態は一様ではない。
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こんな状態は、滅多にないので、部分的にあちこち切り取ってみた。その中で、特に映り込みが美しかった二枚。
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同じ日の朝5時半くらいの写真。見栄えは先のものほどではないが、上空の雲まできれいに映りこんでいる。スマホやタブレットで見ている方は、機器を逆さまにして見るといい。まったく違和感ない。
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2019年5月15日。ウルヴィークからオスロへの移動する途中、あまりの美しさに、ドライバーがバスを止めて時間をくれた。彼自身も撮影したかったようだ。「こんなことな滅多にない」と言っていた。チリフイヨルド湖畔にて。
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本物は被写体に入れず、映りこんだ雲だけを撮影したもの。上の山の部分を隠して写真を見ると、森の中から空を見上げているようなアングルになる。
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2019年1月18日。場所は変わって、クロアチアのプリトヴィッツェ国立公園。自然の風景と歩く人々の姿が、見事に映りこんでいる。実際も、上と下で、別の世界が同時進行しているかのような風景だった。
この日は、雲が立ち込めていた。こんな天気の時は、無風なことが多いので、映り込みを意識していると、いい風景に出会える。晴天時、雲が流れている時は、あまり期待できない。ミラー現象を期待している時は、そよ風さえ強風だ。
晴れていて、且つ映り込みが美しい時なんて、まさに奇跡なのだ。だからこそ、最初のフィヨルドの風景は価値がある。
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2016年3月5日。同じくプリトヴィッツェ国立公園。電気ボートがあまりにもきれいに映りこんでいたので撮影した。
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2018年7月21日。オーストリアのハルシュタットにて。パッとしない天気だったけど、低い雲や湖畔に広がる街並みは、きれいに撮れた。
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2019年7月30日。ツェルマットから山岳鉄道を利用してゴルナーグラート山頂まで登って宿泊した翌日。ローテンボーデンからリッフェルベルクまで歩いた。その間の風景。上がモンテローザ。下がブライトホルン。
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同日のマッターホルン。天気に恵まれた中で、マッターホルンだけは、なかなか姿を現してくれなかったが、なんとか映り込みを撮れたので、みなさんギリギリ満足されていた。
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同じマッターホルンでも、こちらはイタリア側から。山頂の形で分かるものの、何も言われないと別の山に見える。こちらは見事な映り込み。2015年5月30日。
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2017年9月25日。サンモリッツから氷河急行で移動してきて、ツェルマットまで行かずにアンデルマットで降りる。ツェルマット手前のテーシュまでバス移動したが、その途中の風景
。トーテン湖畔にて。実は、背後は駐車場とトイレ。山の名前は分からない。
美しい風景があるのは、有名な場所だけとは限らない。
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ノルウェーのヴォス近郊にて。静かな湖面に見事に風景が映えていた。2018年5月21日。
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透明度が高い湖の浅瀬。静かな湖面に映える山。湖面の底に景色があるようにも見える。2015年5月28日。イタリアのコルティナ・ダンペッツォ近郊にて。
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北イタリアのドロミテ街道沿い。カレッツァ湖畔で撮影したドロミテ山塊とその映り込み。2018年7月26日。
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最後は、最初にお見せしたフィヨルドのパノラマ写真。ただし、撮影日は2019年7月16日。

以上、山と湖(フィヨルドも入りましたが)の映り込みの風景は、いかがだったでしょうか?ひょっとしたら、ツアー中に、同じ風景を楽しんだ方もいらっしゃると思い、今回は日にちを詳しく入れております。
また、別バージョンの映り込みも特集しますからお楽しみに。
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最近、時々ここに来てブログを読んでくれている人が、「朝焼けや夕焼けの風景が大好き」と言ってました。
その人、コールセンターに出向で来ていて、一緒に働いていて、お世話になっているのだけど、今月で終えて、元の仕事に戻ってしまうそうだ。自分が知らない職場の話をたくさん聞けて楽しかったな。
ということで、今日はその方に捧げる赤い風景特集。枚数が多いから、暇なときにコーヒー片手にご覧ください。家で休んでいる時とか、なぜか仕事が暇になっちゃったときとか、たまーに、コールセンターに電話がかかってこない時間帯などありましたらぜひ(それはないか)。
スマホでもいいけど、パソコンだと写真を大きくできて楽しいです。
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まずは、2014年の1月。イタリア南部のサレルノ街から。ホテルから眺めた朝焼け。朝7時過ぎ。朝食を終えて部屋に帰ると、真っ赤に染まった雲が目の前に広がっていた。こんな雲は、絵画作品の中でしか見られないと思っていた。これを撮ってすぐ、ホテルから出て、空が広いところで撮影しようとしたが、出た時はすでに、この色はなくなっていた。一瞬の究極の朝焼けだった。
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東京都江東区の門前仲町。2015年6月27日。この日は朝から大雨だった。夕方、太陽が顔を出すと、関東一円で美しい夕日と夕焼けが見られて、フェイスブックなどのSNSでは、あちこちで、こんな写真が投稿された。二枚目。大横川に真っ赤な空の色が映えている。
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2015年9月7日。ギリシャはサントリーニ島のフィラの街より。海抜300mの断崖絶壁の上から、海を見下ろしならがら夕陽を望む。赤く染まったエーゲ海を「ぶどう酒色のエーゲ海」というけれど、これは観光局や旅行会社が考えたキャッチフレーズではなく、紀元前8世紀の吟遊詩人ホメロスの表現。なお、彼の著書で見られる「葡萄酒色のエーゲ海」は、必ずしも夕日に赤く染まったいるというものでないらしい。それを知った時にはショックだったなあ・・・。シルエットは、中国人夫婦。新婚さんだった。お断りして自然な姿でモデルになってもらった。顔がうつってなくてごめんね。ちなみに、このテラスで飲むコーヒーのお値段は、銀座の高級カフェ並み。味は普通。
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2015年11月23日。ロンドン郊外にあるラマダホテルにて。ただ、空がきれいだったので撮影した。木があって、街灯のシルエットが飾りのようにあって、東の空が真っ赤だとこんな写真になる。朝焼けの美しさは、場所を選ばないから空がきれいだったらカメラを向けてみよう。僕が言うのもなんだけど、写真は撮り方。僕の背後が、実はホテルの駐車場だなんて思えないでしょ?
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2017年6月10日。ベルギーのブルージュより。夕食後の散歩時、21時30分から22時までの間に撮影。欧州でも北に位置するベルギーの夏は、なかなか太陽が沈まない。街が赤くそまっている時間も長い。
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ずっと真っ赤だったから、ちょっと気分転換。2016年6月5日。北アイルランドのベルファスト近郊で撮った。西の空の地平線に落ちていこうとしている太陽の光が雲にあたり、雲の影を空に見られた珍しい写真。
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ポルトガルのナザレ。雲の帯に隠れた太陽が、水平線に落ちる直前に顔を出すと、辺りを赤く染めた。太陽が落ちていく海は大西洋。
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2018年12月18日。モロッコのマラケシュのホテルより。アトラス山脈の上に雲が立ち込めて、真っ赤になっていた。お客さん曰く「最初、火事だと思った。」
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2019年2月8日。ヨルダンのワディラムにて。砂漠の岩山を、朝陽が山頂から赤く染めていく。白い球体は、観光客が宿泊するテント。夜は、ベッドに寝ながら砂漠の星空を眺められる。
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2019年11月25日。クロアチアのトロギールより。水面が静かで、西の空の色をそのまま映していた時。空気までもが赤くなっているような気がした。
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2019年12月22日。エジプトのアブシンベルのホテルにて。砂漠に覆われたナセル湖周辺は、空が広い。過ぎ行く時間の中で移り変わる空の表情を、すべて見られる。青が紫に、ピンクが少し入って来て、最後に赤くなる。静かな湖面が、鏡のようにそれをうつす。
全てが落ち着いた時、赤い湖面をボートが横切っていった。
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その翌日。12月23日早朝。朝日を浴びるアブシンベル神殿。この風景は有名だけど、この時間帯の神殿内部も、赤く照らされていて、また美しい。
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2020年12月21日。鳥取県の大山ロイヤルホテルの一室より。雪に覆われた森林と大山。山が夜明け前と日の出の世界の境界線となっている。
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南フランスのニースの海岸。朝日が地中海を赤く染めている中。一筋の光の帯に小船がおさまった時、なんとなく神秘的だったので撮った。
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2018年6月21日。ケニアのナクル湖国立公園にて。大自然の中の夕陽。よく見ると、すぐ目の前に数十頭のバッファローの群れがいる。
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2014年11月6日と2020年11月20日。スペインのバルセロナにあるサグラダ・ファミリア教会の内部。午後3~4時くらいに訪れると、このようにステンドグラスの光を堂内で楽しめる。丹念に磨かれた床のおかがで、なおそれが映える。
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2015年10月15日。雨上がりのプラハ。夕方、雲から溢れる弱い赤い光が、街をいつもと違う色に染めていた。
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2019年10月14日。プラハのカレル橋より。夕日とライトアップで赤くなるプラハ城。モルダウ河畔の美しい風景。
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2018年11月28日。ナイル川クルーズの船上より。いずれの写真からも、緑地帯のシルエットがうかがえる。砂漠のイメージであるエジプトだが、水際だけは緑豊かな農業地帯で、集落もある。
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2017年12月14日。ブルガリアの首都ソフィアより。時間は朝8時20分。起伏が激しい市街地で、このアレキサンドル・ネフスキー寺院は、一番高い位置にある。まだ、周辺に陽が当たる前、ここが真っ先に輝き輝き始める。
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2017年12月15日。北マケドニア共和国のオフリドの街と、オフリド湖の風景。二枚目の写真。湖の向こうに見えるのはアルバニアの共和国の国土。夕日で赤くというより、金色に輝いているように見える。
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ちょっと気分を変えて、違う赤を。2019年9月19日。ホテルすぐそばにあったアパート。蔦が見事に紅葉していた。
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2019年2月11日。ヨルダンの死海沿岸のケンピンスキーホテルにて。ここは、洗礼者ヨハネがキリストを洗礼した場所のすぐ近く。そのせいか、一枚目の写真。雲から溢れる光は、天国の入り口がそこにあるかのような気にさせる。・・・なんてね。
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2018年2月18日。イタリアのバーリからギリシャのイグメニッツァにフェリーで着く。朝5時半。まだ暗い中、バスでのドライブを始めて休憩時、幻想的な雲を見た。メテオラに着く1時間ほど前。
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2019年7月26日。スイスのクライネシャイデックの山岳ホテルより。ブライトホルンの背後から日が昇ろうとしている。
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2016年7月18日。スイスのウェンゲンより。朝日を浴びるユングフラウ。
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2017年9月25日。スイスのツェルマットより。お馴染み朝焼けのマッターホルン。この日は、それほど赤くならなかった。
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2018年12月17日。モロッコのマラケシュより。ジャマ・エル・フナとその周辺は、毎日夕方から賑やかになる。この夕焼けは、一日の終わりではなく、宵の口。
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2017年11月19日夕方。モロッコのカスバ街道沿い。仕事を終えた農夫が、家に帰っていく。
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2017年11月19日早朝。モロッコのサハラ砂漠内。メルズーカ砂丘にて。見事な朝陽が見られた後、新婚夫婦に協力してもらった。砂を手で救って、滝をつくる。愛を誓った黄金の滝。もちろん、本人たちのカメラでも撮って差し上げた。
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同日の日の出前。砂丘に、ラクダの力を借りて登る。僕は、乗らずに写真を撮る。
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2018年1月3日。オランダのキンデルダイク。オランダで風車を見るのは簡単だけど、美しく撮れる場所は、意外に少ない。冬の朝、太陽が昇って間もないこの時間帯に、これまでのツアーであれば、絶対に撮れない写真を撮影できたことは嬉しかった。
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2016年5月。アメリカのアンテロープキャニオン。こんな素敵な風景は、写真の中だけ。肉眼だと全然違うのは、ここだけの話。
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2020年2月22日。現時点では、僕の最後の仕事だったアフリカツアー中の写真。ボツワナのチョベ国立公園から。チョベ川をクルーズして野生のカバ、ゾウ、ワニ、バッファローなどの動物を見て帰ってくる。先ほどのモロッコと違って、こちらでは、赤い空は一日の終わりのお知らせ。対岸はナミビア。
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同じツアー中。2020年2月27日。アフリカはナミビアのナミブ砂漠にて。赤く染まった樹木の背後にヌーが数頭。宿泊しているコテージから見えたので、つい100mほど歩いてここまで来てしまった。
「そこは動物の場所だから、だめです!戻ってきて!」
と、ホテルスタッフから注意された。そりゃそうだ。どうもすみません。人間と動物の世界には、見えない境界線がある。
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その後、日が傾いてくると、ご覧の通り劇的な夕景になる。
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そんな中でいただく屋外バーベキューが、また趣深いのであった。

かなり大量な写真でしたが、お付き合いいただいてありがとうございます。
今回、この記事をつくって思いましたが、朝日夕日と言っても、世界中で様々な赤がありますね。
なんだか、ますます仕事への思いをかき立てられましたよ。この写真を見た皆さんが、旅への希望を失っていないことを願うばかりです。
また、若者たちが、「添乗員の仕事っていいなあ」と思ってくれることを祈ります。君は、必要とされているから、コロナ禍が収まって、その気になったらいつでもおいで。
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前回のトラカイ城と同じツアー中に、十字架の丘も訪れている。
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この日は、気温-18℃。やはり極寒。ここまで寒くなると、雪が大きな結晶となって降ってくる。日本でも雪国では見られる現象だと、北海道からいらした方が仰っていたが、ここまで大きな結晶がまとめて降ってくることは珍しいとか。
被写体になっているのは、参加客の中学一年生男子の腕。「ツートンさん!雪が!雪があ!!」と大喜びで走ってきた。なぜか、この少年のコートの生地の上だけ結晶がくずれなかった。仕方ないから、そのまま参加者全体の被写体になり、「凍りそうです」と言っていたが、ご両親の許可の下、しばらく凍ってていただいた。
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これが冬の十字架の丘の景色。なんだか物寂しい。なお、ここは墓地ではない。起源は諸説あるが、本格的に十字架が立つようになったのは、19世紀になってから。当時、支配を受けていたロシアに対する反抗心からだった。国がソ連になって、宗教が禁止されてからも増え続けた十字架群は、二度に渡って撤去されたが、それでもリトアニアの人々は十字架を立て続けた。
今となっては、リトアニアの独立と信仰のシンボル。無形文化遺産ににも指定されている。
そんなところに十字架を立てたい人は、売店でひとつ300円くらいで売られているから、立ててくるといいだろう。僕は、3つくらい立てている。最近のお客さんは、ノリが悪くてやらない方が多いけど(笑)
十字架の丘1
十字架の丘2
十字架の丘3
夏はガラリと雰囲気が変わる。ここは、逆光のほうがきれいな写真が撮れる。太陽と十字架を組み合わせたり、空を広く入れて、低い所を流れていく雲を入れるのがおすすめ。

ある真冬の12月。ブルガリアの首都ソフィアを訪れた。
一部、嘘のように忙しい日程のツアーで、ソフィアの観光は、朝7時30分にアレクサンドルネフスキー修道院を外から眺めて、それでおしまい。

「ほんと、パンフレットの文字数稼ぎのような観光だ。」

と思って呆れていた。「バルカン7か国訪問」と銘打ったツアーのお客様は、旅慣れた強者揃いの方々で、全員にソフィアの訪問経験があり、それほどここを気にされてる方はいない。だから、簡単に写真だけ撮って、さっさとリラの僧院に移動しようと思っていた。ところが・・・
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目の前に現れたこの風景を見て、圧倒されてしまった。
ソフィアは、街全体がゆるやかな丘のような地形になっていて、この教会は、都市部の一番高いところに建っている。日の出とともに、ドームの高いところから朝陽に赤く染まり、だんだんと教会全体を包んでゆく。建物と山の違いはあるけれど、スイスのマッターホルンの朝焼けを思い出す。

街中のどこよりも早く日に当たるという話は聞いたことがあったが、まさかここまできれいだとは思わなかった。冬の遅い日の出に感謝だ。
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企画担当者は、ひょっとしてこれを計算して、わざわざこの時間帯に・・・と思ったが、帰国後の報告時の様子から見ると、どうやらまぐれ当たりだったらしい。いや、これは教会だし、まぐれなんて言わないで聖書の言葉を借りて「奇跡」とでも言っておこう。

この教会は、露土戦争の後、ブルガリアがトルコから独立できた時、ロシアに対してひとかたならぬ恩義を感じたブルガリアが、その戦争で亡くなったロシア兵の慰霊のために建てた。資金がロシアから援助され、芸術家、職人はロシア、そしてブルガリア全土から集められた。高さ60mのドームを持つ教会は、外観だけでなく内装も素晴らしい。

ソフィアの市内観光は、だいたいここから始まり、二時間弱かけてすべて徒歩で行われる。
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広い歩道は歩きやすく、あちこちに美しい建築が目白押し。
よく、文明の十字路と紹介されているけれど、ローマ時代の遺跡、初期のキリスト教会、オスマントルコによってつくられたモスクやハマム、ユダヤ教会のシナゴーグもあるし・・・聞いただけで、なにもかもあるって気がするが、訪れてみると、聞いた以上になにもかもあり、しかも、それらが調和をなしていて驚く。

ソフィアの街は、「ソフィア」という響きに負けないくらい、いやそれ以上に美しい

今日は、どうしても文章がまとまらなくて、ブログを休もうと思ったんだけど、開始以来、一度も休んでいないことに気づき、ここで切らせてなるものか、ということで美しい風景を紹介しよう。場所は、北マケドニア共和国のオフリド。
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聖ヨハネ教会とオフリド湖。超お気に入りの一枚

よほど旅行に熱心な方でもないと知られていないが、このオフリド湖とオフリドの旧市街は、世界遺産になっている。それも、1979年から80年にかけてという、かなり古い時代に指定された。

オフリド湖は、古代湖に分類されている。古代湖とは、100万年以上存続している湖のこと。一般的に湖の寿命は、流入する河川からの堆積物のため、千年から数万年と言われているが、中には数百万年から2千万年ほど存続しているものもあり、それらを古代湖と呼んでいるとか。寿命の長い湖には、独自の生態系も存在しているなど、非常に価値が高いらしい。

世界には、20ほどの古代湖があり、有名どころではカスピ海、バイカル湖、チチカカ湖などが挙げられる。また、日本では、琵琶湖がそれにあたる。

諸説あるが、このオフリド湖が形成されたのは、150万年前から500万年の間だと言われている。面積は358㎢。最大水深は288ⅿ、平均水深は155m。長さは30.4km、幅は14.8km、湖岸線は87.53kmで、北マケドニアとアルバニアの国境に跨いでいる。

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こんな穏やかなクルーズも楽しめるかも。
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旧市街の散策も楽しい。小高い丘の上には見事な城塞が残っており、上から眺めた湖も美しい。
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丘の斜面に張り付いているような旧市街。夕日に染まって美しい。
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アルバニア側のシルエット。夕方、景色が金色に染まっていた。

北マケドニアは、旧ユーゴから独立した時、マケドニアと名乗っていたが、ギリシャから猛反発を受けて、北をマケドニアの上につけることで、ギリシャが妥協した。古代のアレクサンダー大王ゆかりのマケドニアは、現在3か国に別れていて、4割がマケドニア、5割がギリシャ、1割がブルガリアにある。

マケドニアの地名に愛着のあるギリシャは、民族的にはギリシャ系と異なる人々が、マケドニアの国名を名乗るのはおかしいとクレームをつけたわけだ。現在、マケドニア人を名乗ってる民族も、正確には北から南下してきたスラブ系の人々がそうなっただけで、ギリシャ系の血は全く入っていないのだとか。

民族問題って大変だ。仲良くすればいいのにね。

同じ旧ユーゴの中にあっても、スロヴェニアやクロアチアがEUに入っているのに対して、去年の11月時点で、北マケドニア人は、ビザを取らないとEUに入れなかった。たぶん、今もそうだろう。僕ら日本人はノービザで入れるのに。ヨーロッパにも、いろいろな事情がありますな。旧ユーゴは面白いから、少しずつ、いろいろ紹介していこう。

マケドニアは、アルバニアやセルビアなどと組み合わせてツアーになっているものが多い。最近は、意外とどこの旅行会社にもあるから要チェック!

ちなみに、ワインとビールが超安い!

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