マスター・ツートンの仁義ある添乗員ブログ

自称天使の添乗員マスター・ツートンの体験記。旅先の様々な経験、人間模様などを書いていきます。

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二度目のPCR検査の結果が出た。無事、陰性だった。

別に悪い心当たりがあるわけではないが、結果メールが届いた時は緊張するし、「陰性」という結果には、思った以上にほっとする。

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本日、127日は、取引先のオンラインイベント。旅行会社の社員の方々と、久しぶりに会うということで、少々神経質になっていたかもしれない。或いは、メディアの「感染しない、させない」と言う言葉が、脳に刻み込まれ過ぎてしまっているのだろうか。無意識に「陰性」という印籠を持っていくことにこだわっていたような気がする。まあ悪いことではないが、ほんの一言とはいえ、イベントで自分が話す順番の時に、わざわざそれを言うこともなかったかな。

 

GOTOトラベルキャンペーンが停止になり、国内ツアーもなくなって、海外旅行など遥か彼方にあるような気持ちになっていたけど、ずっとオフィスで仕事をしている社員の方々は冷静だな。

「オンラインだから、イベントはできますよ。なにもやらないと、お客さんに忘れられてしまいますからね。」

画面の向こうで姿が見えないとは言え、お客様に北欧の魅力について語っていたら、その雄大な風景と、それを見て感動しているお客さんの姿が、思い出された。遠かった添乗先が、急に目の前に現れたような気持ちになった。

イベントの参加者も多かった。みなさんも行きたいのだ。こんな状態で、様々なことを我慢しながらも、旅への情熱は薄れていない。

 

感染者は減少して、相変わらず回復者が、新規感染者を大きく上回っている。こんなことは三度目だが(第三波だし)、今度こそ終わらせたい。終わって欲しい。終わるのかなあ・・・まだまだかなあ・・・

ちなみに、北欧諸国では、スウェーデンとフィンランドが、現時点では日本人を受け入れの対象としている。日本は両国を危険度3に指定しているため(現時点では世界中の大半の国々を危険度3に指定している)、旅行は叶わない。(まあ、現状なら当然だが)

 

まだまだ近そうで遠い海外旅行なのであった。でも、イベントの仕事をやらせていただけたことは、とてもよかった。

126日の朝9時。二度目のPCR検査を受けてきた。

大晦日の検査で陰性が出て以来、十分に注意していたつもりではあるが、明日は、とある旅行会社のオンライン説明会だ。久しぶりに家族以外の人たちと本格的な接触がある。お互いに安心できるように、「陰性」という結果を持っていきたいと思った。大晦日は、朝いちばんで検査を受けて、その日の夕方に結果が来た。今度はどうだろう。遅くなると、イベント後のお知らせということになってしまうが、万が一に備えて受けておいたほうが良いと判断した。

 

検査のやり方には、僅かながら変化が見られた。前は小さな容器に、直接唾液を落としていたが、現在はストローを利用する。確かに、そのほうが唾液をこぼす心配がない。採取した後は、二次感染防止のため、ストローも細い容器に入れて提出する。

 

会場までは、久しぶりに朝の電車に乗った。リモートで仕事をする人が増えたせいか、死ぬほどのラッシュはなかった。吊革につかまっていた人が少ないような気がする。これもコロナ禍現象?それとも気のせいか?

 

汐留の駅に着いた。そこから新橋まで歩いたが、多くの人が行き交っていた。なんだか緊急事態宣言中という気がしない。

 

その後、明日のオンラインイベントへ向けて身なりを整える一環として、髪を切りに行った。そういえば、前の緊急事態宣言の時は、それさえも憚ったな。それどころか休業だったかな。何もかも閉まっていたような気がする。今は、美容院だけでなく、なにもかも開いている。時短営業とは言え・・・緊急事態宣言中という気がしない。

 

「昨日、サービスしたお客様は一人だけ、今日はツートンさんだけです。緊急事態宣言中だからだと思います。宣言明けまでは暇かなあ。前の宣言の時は、終わった直後にずいぶんと混みました。」

と、サービスのお姉さんが言ってくれたことで、ようやく緊急事態宣言中らしくなってきた。

 

と言いつつ実は、僕も空いていると確信して予約した。

緊急事態宣言が出されている間は、なんだかんだで大半の人々が行動を控えめにする。しかし、一斉に控えめにするということは、宣言が解けた時には、どこもかしこも混雑することが想像される。

それを避けるためには、自分がすべきことを把握して、タイミングを選びながら少しずつ済ませておくのが良いと思う。もちろん、飛沫感染の恐れがある大声で話す会食など、「危ない」と言われていることは別の話。

日本の場合、緊急事態宣言と言う名の、拘束力なしの要請だけだから、自由に行動できる。

それでは甘いのかもしれないが、TPOをわきまえたある程度の自由、適度な息抜き、ガス抜きは必要なのかもしれない。

きついロックダウンを実施した欧州の現状を見てそう思った。下の漫画ブログは、現在のオランダの状況を分かりやすく語っているからチェックしてみるといい。特に、添乗員にとっては、将来の仕事にも役立ちそうなことがたくさん出ているので、おすすめだ。

【緊急】10都市以上で暴動が起きているオランダ : ひかさん一家でゴゴッゴッー! (hikasango.com)

ロックダウンをはじめとした、終わりが見えない規制に我慢の限界を感じてか、イギリスやフランスでは、外出や大規模の会食が相次ぎ、それらに対して警察の摘発もあった。また、ポーランドでも似たようなことが起こっている。そして、オランダでは、上にあるように最近デモが暴徒化したと報道されていた。

コロナ禍でのストレスの種類も質も、人によってかなり違うと思う。ストレスを自覚しながら、収めていくことも考えたい。

そして、緊急事態宣言が解けた直後こそ、緊急事態宣言風に緊急事態宣言的な行動をして、感染しないさせないことを意識しようと思った。

2021年1月15日。コロナ感染者が日本で初めて確認されてから、一年が経ったそうだ。

僕は、2020年の1月15日にクロアチア&スロベニアのツアーに出発していた。国内初患者については、記憶にない。このブログ内でも、触れられていなかった。

 

僕も、世間も気にしていたのは、中国の動向だった。ただ、この時のクロアチアツアーが、コロナを全く気にしないで楽しめた最後のツアーだったことは覚えている。多少コロナのことを気にしはしていたが、脅威ではなかった。

 

自分にとってのコロナ禍は3月からだったが、実際の脅威は、この時既に始まっていたことは間違いない。なかなかその姿を見せないコロナ。

初感染者が見つけられた時、果たして既にどれくらいの人が感染していたのだろう。

 

1年経って思う。まさか、今も世界中がこんなに苦しんでいるなんて・・・。これを予想できた人物っているのだろうか。

今日は、墨田川を水上バスに乗って浅草まで行き、帰りは歩いて帰って来ようとしていたのだが、都が運営している水上バスが、年明け8日まで運航中止となっていたため、あきらめた(観光船は運航。なお、密を避けるため、浅草寺でのお参りは予定していなかった)。

 

人を動かさないようにするための運航中止は、緊急事態宣言以来だ。仕方なく近所の散歩で済ませたが、年末のこの時期にしては人が少なかった。地元の人はともかく、遠くからの人は殆どいなかったような気がする。

 

感染者が増えて、国が呼び掛けて、ようやく緊張が高まってきたのだろうか。

 

僕は、明日民間のPCR検査を受けてくる。一週間ほど前に予約した。

今年の3月に海外添乗が完全になくなってしばらくは「海外に行ってたんだろう?コロナ大丈夫?」と言われて、その後に実父が亡くなって、実家に帰った時は「東京から来たんだろ?コロナ大丈夫?」と言われて、国内添乗を始めたら、仕事再開を祝ってくれる一方で「たくさんの人と接してるんだろ?コロナ大丈夫?」と言われて・・・ずっと警戒される側の人間になっている。

 

発熱もその他の症状もない。自分が接した人にも出ていない。感染対策も自分なりにしている。感染している確率は低いと思うが、それを胸を張って言える「心理的な印籠」が欲しくなってので行ってくる。

もし、陽性だったら死ぬほどショックだが・・・。

 

さっき最寄りの神社で「陰性であること」を祈り、お参りしてきた。明朝に行ってきます!

コロナの第三波が来て、感染確認者数が増加して、GOTOトラベルキャンペーンが停止されて、変異種があちこちで見つかって、水際対策が再び強化・・・。

こんな状態で、海外がますます遠くなる一方で、一部で言われてる通り、「コロナ慣れ」が間違いなく一般化している。僕自身、一昨日はNHK交響楽団のコンサートに出かけた。会場の案内に沿いながら、自分自身もしっかり対策をした(つもり)ではあるが、6月に久しぶりに劇場に出向いた時の気持ちと比べると、明らかに緊張感は薄い(欠けているとは思わない)。

「緩んできている」と言われる一方で、「必要以上に警戒はしなくていい」と言われるから難しい。今の時点では、「ここまでは」という線引きを自分で決めなくてはいけない。ウィルスの実態を、まだまだ掴めていない部分があるし、それどころか変異種などがどんどん出て来て訳がわからなくなっているし、それは仕方ないのだろうが。

 

今、テレビでは冬の高校スポーツ真っ盛り。その中で、バスケットでは、僕がメディアで目にしているだけで、男女合わせて7つのチームがコロナの影響を受けて棄権している。そのうち1校は、大会で勝利した相手校のバスケ部関係者に感染者が発覚して、プレーした選手に濃厚接触者がいる可能性があるという理由で、本部から棄権を指示されたそうだ。自チームの事情ではないのに、気の毒だ。選手だけでなく、当該試合で審判をしていた人も、この大会にはもう出ないらしい。

これほどの数の学校が影響を受けて、しかも感染者が急ピッチで増え続けているのに、大会が打ち切りになる気配は全くない。

夏の高校総体が最後だったのに、開催がかなわなかった高校生アスリートや、かろうじて甲子園につながらない最後の大会で花道を飾ろうとした高校球児のことを思い出すと複雑だ。高校バスケの今の状態が夏までであれば、間違いなく大会打ち切りだったろう。

 

でも、だからと言って僕自身、「バスケを今すぐ中止しろ」とは思えないのだ。ラグビーも、サッカーも含めて、大会が始まったのであれば、決勝まで辿り着いて欲しい気持ちのほうが強い。第一波が収まった直後くらいなら「そら見たことか。さっさと中止しろ!」と、思ったに違いないのに、この心境の変化はなんなのだろう。世間で言われている緩みなのか油断なのか、それとも甘えなのか。

世界中でロックダウンやらなにやら騒がれているのに、いいのだろうか?

 

せめて、大会中は、これ以上のコロナ被害がないことを祈る。サッカーとラグビーに関しては、感染者を一切出さなかったという実績をつくっていただきたい。夏の甲子園がそうだったように。

実績は必要だ。スポーツの現場でも、旅行の現場でも「こういう対策の中では感染しなかった」という実績とデータは積み重ねていくべきだと思う。必ず後で検証されるから。

今日、ギャラが振り込まれた。我が派遣元では、実働の翌月末日に振り込まれる。
3月2日にアフリカから帰国して、最後の振り込みがあったのが、4月末日。助成金と支援金を除けば、自分の口座に振り込まれる、それ以来の久しぶりの収入だった。
実働3日間だから、わずかなものだが、久しぶりに「稼いだ」という実感があって嬉しい。支援金に頼りっぱなしなのも悔しいし、貯えが減っていくだけなのを眺めているのも悲しかった。お金をもらうべき仕事をこなして、その対価を手にする喜びを、今日は久しぶりに味わった。支援金があって生活できても、ギャラがなければ、こんなにも虚しく悲しいものなのだということを、この半年間で嫌というほど味わっていたし、正直、屈辱だった。それが終わったこの日は、僕にとって大切な日だ。ここから、また始めよう。

ところで、国内添乗を始めてから、週に半分近くは温泉に入っている。国内添乗専任の添乗員の楽しみのひとつに、頻繁に温泉につかれるというのがあるらしいが、それをとても理解した。これだけ入っていると、肌がツルツルすべすべするのを実感できるようになる。これが、女性がよくいう「きれいになっている」のを自覚するということなのだろうか。
これが所謂、「見せたい肌づくり」ということなのだろうか(ちなみに見せるつもりはまったくない)。だとしたら、美容ってけっこう楽しいかもしれない。

今日、GOTOトラベルキャンペーンの5月までの延長が提言された。承認されたとして、その先にあるのは?東京の一時的除外?緊急事態宣言?経済を保持しつつ、ウィルスに打ち勝つ動きはこれから始まる。
僕も、きれいになった肌で、すべてを受け止めて戦わなければいけない。

どんなにつらい状況でも、少しはいいことはあるものだ。僅かでも収入を得たり、肌がツルツルすべすべになったり。

日曜日の朝、サンデージャポンで、GOTOトラベルについての議論が行われていた。

話したがりの出演者が、言いたいことをバンバン言って、「いろいろな感じ方や考え方があるなあ」で終わってしまうことが多い番組なのだが、この日は珍しく議論が繋がっていた。

お医者様が、薄口政治評論家に

「医者の立場としては、GOTOキャンペーンを決して推奨することはできなかった。でも、薄口政治評論家さんは、『これは消費者にとっては、とてもラッキーなものであるから活用すべき』と言い続けた。感染が収束していない中、それはいかがなものだったか。」

確かに。だが、薄口政治評論家も負けてはいない。

「7月から行われたキャンペーンで、全国で救われた業者や観光従事者が、どれほどいたことか。それを忘れてはいけない。」

さらに付け加える。

「新型コロナは、今年が初めての流行だからデータはないが、インフルエンザや肺炎、その他の呼吸器系の疾病は、昨年よりも遥かに患者数が減っている。マスクなどの対策で効果は出ているのではないか?他を見ないで新型コロナだけを取り上げて物を言うのは、『木を見て森を見ず』という感じがしないでもない。」

これはこれで正しい。そこにすぐ、薄口さんの師匠という元役人の方が双方にフォローを入れた。

「それは確かにそうだ。7月からこのキャンペーンは始まっているが、すぐに感染者が増えたわけではないから、この政策だけを悪くいうのはどうかと思う。ただ、寒くなってきて、感染のしやすさが季節性のものであるかもしれない。そう考えると、ふだんの生活と共に、このキャンペーンも、一時的に見直すべきなのではないか。」

確かにその通り。他にも、いろいろな意見が飛び交ったが、いい議論だったと思う。結果的に「寒くなってきて、感染者が増えてきたから、一時的に見直すべきかもしれない」という論調になった。ニュアンスとして「やはりGOTOトラベルはだめだ。全面的に中止すべき」という極端なことを言う出演者はおらず、ほっとした。そうなってしまったら、仮に一時的な中止が実施されたとして、再開のハードルがグッと高くなってしまうような気がする。

 

急に国内添乗の仕事が忙しくなった。今は、頭の中にいろいろなものが浮かんできて、書いて書いて書きまくって、様々な事を残しておきたいのが、ただでさえ慣れない仕事が忙しくなると、なかなか時間がない。昨日、佐渡から帰ってきて、明日から島根と鳥取に出かける。

 

佐渡では、旅行を楽しみながら「こんな時に旅行していいのかな?」と葛藤を抱えながら旅されていた方がいらしたようだ。明日からの旅でも、きっとそういう方はいらっしゃるだろう。僕の取引先では、まだクラスターなどは起きていない。そして、これからも起こすまいと、みんな必死に頑張っている。

現地ホテルや旅館の感染対策も厳しくなっている。「こんな雰囲気であるなら、旅行などするのではなかった」と思われないように、お客さんの心に寄り添っていこう。

 

ツアーが出る限りは、ひとつひとつのツアーを、いい旅にしていくしかない。一時的に、また旅行が止まるかもしれないその日まで。

 

「史上最悪の盗難事件」の連載は、27日に再開します。

昨晩、三度目の国内添乗から帰着した。ツアーそのものはわりと順調で、天気に恵まれて観光は楽しめた。

 

でも、コロナ禍の中ならではのシーンはあるものだ。

例えば食事。今回は、一人参加の方が29名の参加者の中で一人だけいらした。この時期だから、グループで食事をするときも相席はない。お部屋が一緒の方々同士が同じテーブルになるだけで、各テーブル同士は、十分に距離をとっている。所謂宴会のようにはならない。同じテーブルの中でさえしっかりと距離をとっているくらいだから、一人参加の方は、いつも一人で食事をすることになる。

レストランの対応も、こちらからリクエストを出さなければ、一人席は、いつも末席だ。途中で「いつも端っこに一人で置かれている」と仰っているのが聞こえたような気がしたので(確信はない)、そこから配慮したが、末席から中央にテーブルを移しても一人という状況は変わらない。だからと言って、「一緒に食べましょう。」と、添乗員が、声をかけて同席できないのが、コロナ禍の旅行だ。

 

国内ツアーでは、夕食会場に添乗員は行かず、お客様のケアを宿泊施設側にまかせるのが普通らしい。国内添乗研修でも、そう教わった。海外添乗では、絶対に添乗員が食事のケアをする。その習慣もあったし、一人参加の方をを含めテーブル割も気になったので、つい行ってしまった。日光のホテルでのことだ。

すると、添乗員がたくさんいた。「あれ?」と思いながら、スタッフ用の食事部屋で言葉を交わしてみると、全員、コロナ禍前までは海外添乗のみを生業としていた人々だった。

 

「テーブル割が、きちんとリクエスト通りになってるかどうしても気になっちゃって。あとは習慣かな。」

 

みんな考えてることは同じだった。

ホテルのスタッフからは、とてもありがたがられた。

「普段は、添乗員の方々にはお休みいただいてるのですが、今は人が足りなくて・・・。コロナ禍で一度辞めてもらった人たちに声をかけているのですが、戻って来てくれないのです。」

僕のグループは29人。今回は二台口で、もう一台のバスは30人。合計59人をたった5人で対応していた。15分置きくらいに入ってくる複数のグループを、あとの3人を含めて、たったの8人でまわしているのだ。宴会場のように、お客様が詰めて座っているわけではない。家族ごとにテーブルが置かれて、けっこうな距離をおいている。大変だったと思う。

「だから、席の誘導だけでも手伝っていただいて、本当に助かりました。」

どこのホテルもレストランも、さほど状況は変わらない。あるホテルの夕食は、ビュッフェ形式だったのだが、スタッフが足らず、飲み物の注文がまったく追いついていなかった。

スタッフが少ないまま、いきなり繁忙期がやってきてしまったから、当初は、作業がまったく追いつかなかったそうだ。ホテルに着いたのに部屋ができておらず、1時間もお待たせしてしまったホテルや旅館もあったという。

「もうそんなことはありませんけどね。この人数でどうにか回せるようにはなりました。」

 

たまたま感じる不便さの理由については、時々、その場やバスの中で説明すると、だいたいお客様は納得してくださり、助かった。今は、コロナ禍という「通常でない時」であることを悟った僕は、夕食会場の入りの時間だけは、顔を出すようにした。やることは誘導の手伝いくらいのものだたが、「私たちにおまかせくださればけっこうですよ。」とは、一度も言われず、すべて「人出が少ないので助かります」と言われた。(たまたま今回がそういう状況だったのだろうか)

 

それでも楽しく続く旅の中、ニュースで感染者急増の報道がメディアで次々流れた。

国内、海外の違いはあるが、海外の仕事を失う直前もそうだった。たった10日間の添乗中に、劇的に感染者が増えて、帰国した途端に仕事がなくなった今年の3月時と状況がよく似ており、ちょっと嫌な気分になった。

 

今回は、九州からのお客様を羽田でお迎えして、帰りも羽田でお見送り。GOTOキャンペーンで、いろいろ騒がれて、一見旅行ブームに見える。でも、羽田のモニターには欠航便が目立つ。最近の報道のこともあり、さらに、まだまだコロナ禍であることを実感する。

 

帰りに事情があって、国際線ターミナルに立ち寄った。寂しいものだった。去年の今頃はクリスマスデコレーションが始まっていたのに、そんなものはまったくない。夜の7時過ぎ。ひと気のない、白っぽい空間は、ただ白いライトに照らさされているだけだった。人は、ポツリとしかいない。航空会社のカウンターによっては、ベニヤ板のようなもので、完全に覆われているところもあった。モニターには、たくさんの便名が表示されていたが、ほぼすべて欠航。経済が、かろうじて動いていても、まだまだまだまだコロナ禍なのだ。

 

欧州で、次々に実施されるロックダウン。海外はまだまだ遠い。・・・というか、本当に行ける日が来るのだろうか。心の中に、本当に疲れてきた自分がいる。それを支えているもう一人の自分を、今は実感できていることが、せめてもの救いだ。
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閑散とする羽田の夜の羽田空港国際線ターミナル。モニターには、一応予定便名が表示されているが、ほぼすべて欠航。この状況がいつまで続くのかと思うと、少し涙が出てきた。少しね。

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昨日、羽田に帰着して、二度目の国内添乗終了。バスを降りた時、お客様から「帰着のことを帰国と言っていましたよ()」と、からかわれた。ついつい出てしまう海外添乗の癖。朝、出発するときには、

「忘れ物はありませんか?パスポートは?ちゃんと触って確かめてください。」

と、思い切り案内してしまった。みなさん、一瞬止まった後、大爆笑。集中していた自分は、しばし自分の間違いに気付かなかった。

「すいません。つい日ごろの癖で。二度目までは、お手付きをご容赦ください。三度目以降は、アンケートに書いてくださってけっこうですよ。」

少々自虐的ではあったが、また笑っていただけた。

 

実は、国内添乗の研修時、「海外の話をし過ぎてクレームをいただいた添乗員がいるから気を付けて」と指導された。確かに、海外旅行に興味のない人にとって、外国の話は退屈だ。ある意味、嫌味でしかない。

 

とは言え、年齢と見た目で、この仕事の大ベテランと思われても困るから、僕の場合、最初の挨拶で、これまで国内添乗の経験が、殆どない旨はお伝えしている。添乗員という仕事は、「ふだんはどこに行ってるの?」と、お客さんに聞かれるし、それなりの知識がなかったら、下手に「慣れている」を演出してもばれてしまい、逆に信用を失うと思ってそうしている。

 

自己紹介の中で、海外が専門であるということをお伝えしておくと、お客さんの大半は優しい。「多くの方が旅行されているおかげで、僕にも仕事が回ってくる。」と感謝の気持ちを加えてることも理由かもしれない。

「大丈夫。ちゃんとできてますよ。」

「本職が休業中ってのは大変ですね。頑張ってね。」

「実は、いつもこの時期には海外に行ってるんですよ。でも、今年は行けないからね。かわりに国内ツアーを二回楽しみます。」

行きたい海外訪問地のベストシーズンを聞いてくるお客様もいらした。けっこうな頻度で海外へ出られていたお客様が多かった。

 

ひょっとしたら、あの中のどなたかたと、羽田や成田、或いは世界のどこかですれ違ったことがあるのかな・・・などと思いながら、23日の旅を終えた。

 

福島県の磐梯周辺の紅葉が素晴らしかった。

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アップが遅れたが、1022日に、とある旅行会社のオンラインイベントの本番に臨んだ。

ネットで予約を募り、それなりに予約が入った北欧イベント。僕は、この取引先では、北欧の仕事をよくいただいていたせいか、この日に担当したのも北欧だった。お客さんの姿が、まったく見えず、ただただ話すイベントは、ふだんとは違った意味で緊張したけれど、無事、言いたいことはすべて申し上げて終えることができた。

 

来年分のツアーにお申し込みいただけた場合には、特典があるなどの説明が担当者からされるなど、来春以降のツアーをやる気満々と見せて、現時点での外務省の判断、現地の感染者数情報などもお知らせして、今の状況では行けないこともきちんと説明している。

 

そういった意味では、旅行のお誘いイベントというよりも、「その時が来たら、いつでも準備ができているよ!」という旅行会社のアピールだった。

でも、不思議だ。北欧の話を前向きにしていたら、なんだか、その時がすぐにでも来るのではないかという気持ちになってきた。そんな雰囲気は、お客様にも伝わったのかもしれない。イベントが終わってすぐに、申込者があった。「行きたい!」という気持ちは、お客様の中でも消えてはいない。少ない申し込みだったけど、それを確認した時、その場に居合わせた僕らの心は、強く打たれた。

 

とはいえ、厳しい現実は変わらない。僕の主戦場の欧州では、第二波が深刻だ。イタリアやスペインでは、再びロックダウンの可能性が囁かれ、フランスでは、コロナによる死者が、たった1日で500人を超えた。日本でも、北海道の状況が深刻になりつつある。GOTOキャンペーンなどで盛り上がる一方で、しばらく、こういう状況が続くのだろうか。

 

11月には、同じ内容のイベントが、もう一度行われる。幸い、国内添乗の仕事をある程度こなすことで、不安が募る一方で、メンタル面は、なんとか前向きに維持できそうだ。今、海外旅行ができなくても、海外に思いを馳せるのは自由だ。そんな夢を持ち続けられるようなイベントにできるよう、またトーク内容を練ろう。

 

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