マスター・ツートンのちょっと天使な添乗員の話

自称天使の添乗員マスター・ツートンの体験記。旅先の様々な経験、人間模様などを書いていきます。

タグ:新型コロナウイルス

昨日の夜、大学時代の友人二人と丸の内で会った。一人は昨年から時々会っているが、もう一人は十三年振り。LINEで時々連絡するから、そんなに会っていない気もしないのだが、実際に会って見るとLINEではできない話題がたくさん出てくる。「あー・・・会っていなかったんだなあ」と実感した。

楽しかった。学生時代の友人との時間は、どうしてこんなに楽しいのだろう。僕らが大学生だったことなんて遥か昔のことなのに、彼らねんと話している思い出は、まるで昨日のことのようだった。

 

七時から三時間ほど飲み食いして、お互いに喋りまくった後、別れた。学生時代と変わった部分があるとしたらここだろう。あの頃、このノリで飲んでいたら、絶対にオールナイトだった。今やったら死んでしまう。

 

日比谷線の乗って茅場町に着いた。門前仲町に行くには東西線乗り換えだが、一駅だし、ここからは歩くことにした。

夜の十一時近く。通りに人は少ない。ふと思った。

「マスクを取ろう。」

大臣様が、屋外で会話がなければマスクは不要と言っていた。

風が気持ちいい。正面から若い三人組がやってきた。すれ違う時に、僕が右側に少しよけると、あちらは大きく左側によけた。「この人マスクしていないオーラ」が伝わってきた。

でも、距離はあるし屋外だし。うん。関係ない。

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 夜の永代橋。(写真はその日に撮ったものではありません)

永代橋を渡った。何人かとすれ違う。一人マスクをしていない人がいた。すれ違う時、一瞬目があったような気がした。気のせいか?

家に着いた。久しぶりにマスクをしないで三十分ほど外を歩き続けたが、夜風が気持ちよかった。これが自然だよね、やはり。

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橋を渡り切ったところ。夜釣りを楽しむ人もいた。こちらはその日に撮ったもの。

家に着いて夜中、添乗員のグループLINEに気付いた。五月二十六日に、外務省が三十六カ国の危険度を2から1に引き下げたことにより、旅行会社クラブツーリズムがツアー販売を本格的に再開するとあった。

クラブツーリズム、世界30か国の海外ツアーを本格再開、添乗員付き、1カ国周遊を中心に - ニュースパス (newspass.jp)

(詳しくは上のURLから見られる)

念のため、外務省のホームページも確かめたが、確かに引き下げが行われていた。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2022T055.html#ad-image-0

(外務省の情報はこちからから)

 

なんだか、気分の良い金曜日だった。
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昨年12月に、今の自治体のワクチンコールセンターに移った。

そこでは、昨年からの経験者たちが集まり、一か月ほど準備をして、1月に新人研修を行って、いざ予約業務が始まった時は驚いたものだ。

とにかくレベルが高かった。一度も接種していない方から三回目接種を急ぐ人まで、様々な種類の対応を覚えなければいけないのだが、必要最低限な部分を、みんな瞬く間に習得してしまった。

さらに驚かされたのは、語学力だ。地域柄、外国人が多い所なのだが、半分くらいがある程度の英語をたしなみ、そのうちの何人かはかなり流暢に話したので、外国人の対応に困ることはなかった。

しかもそのうえ、フランス語、スペイン語、まさかのタイ語を操る人材までいたのだから、目が点になったこともあった。

ある程度働いて、少しずつ話すようになり、彼らの仕事が分かってくると納得した。航空会社の国際線のCAが数人いた。スペイン語、フランス語、タイ語を話すスタッフは、三人とも外国人を迎え入れる通訳ガイドだった。コロナ禍で本業が失われている中で、たまたま辿り着いたのがコールセンターだった。

僕の環境は恵まれていた。いろいろあったが、優秀なスタッフが、以前よりも複雑になった予約システムを抱えるコールセンターを支えてくれた。

だが、当たり前のことだが、ワクチンコールセンターには縮小がある。最初から、契約は三か月間。その先に延長があるかどうかは人によった。

一応、現在リーダーをやらせてもらっている僕のところには、何人かが訴えに来たことがある。

「なるべく長く仕事をしたい。細く長く仕事をしたい。」

複雑だった。誠実に仕事をしているメンバーには続けてもらいたい。しかし、細く長くこの状態が続くということは、コロナ禍がそれだけ長引くことを意味する。彼らは、それを理解して言っていたのだろうか。

大体、現場リーダーの僕などに人事権限などあるはずがない。それでも、リーダーが全く人選に関わらないはずがないと思ったのだろう(実際、全く絡んでいないと言われれば嘘になる)。

そして予定通り、問い合わせがなくなってきたら、それに合わせて人員は減らされた

当然、何人かには恨まれたと思う。(みんな次の仕事が決まったのがせめもの救い)

だが、不満の数は思っていたほどでもない。例えば、CAのメンバーのうち二人は、欧州系の航空会社勤務なのだが、現地でCAが足りなくなったため、欧州線のシフトに入るべく、ある日、本社から呼ばれて突然飛んで行ってしまった。

スペイン語を話せる女性は、詳しくは分からないが、自分に見合う仕事を見つけたようだ。

今日、辞めていった女性は、それはきれいにタイ語を話せるのだが、通訳ガイドの仕事が一部始まるということで、仲間との別れを惜しみながら、晴れ晴れとした様子でオフィスを去った。

 

ある意味、彼らは皆、ワクチン予約現場で、間接的とは言えコロナと戦い、自分の仕事を取り戻したのだ。

コールセンターの現場で、旅行業界が生き返っていく様子を、ほんの少しだが垣間見た。

なお、国内添乗員は、かなり不足しているようで、今週は、けっこうな数の添乗員経験者が、派遣元からの指示で駆り出されている。それもけっこうな頻度で。

このまま四回目接種業務開始が、国内添乗の忙しさに重なってしまうと・・・・

 

・・・考えるのはやめておこう。とりあえず、嬉しい悲鳴ということで。
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「ツートンさん。こんな問い合わせがあったんですけど・・・。住民も変わってきました。」

コールセンタースタッフの一人が報告してきた。聞いた僕もとても驚いた。

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「すみません。熱が出てだるくて・・・症状を調べたら、どうもコロナっぽいのですけど、相談に乗っていただけませんか?」

「申し訳ございませんが、こちらは、コロナワクチンのコールセンターでして、主にワクチンの予約を承っているところです。医学的なことは、一切おこたえできません。」

「コロナの病気のことは相談できないんですか?」

「はい。承っておりません。発熱につきましては、国と自治体で、それぞれ問い合わせ先があるのでご案内します。こちらの電話番号です・・・」

「え?フリーダイヤルじゃないの?タダだからこっちに電話したのに。」

「ご自身でコロナのの恐れがあると思われるなら、せめて発熱外来に相談されたほうがいいですよ。」

「そうね。・・・うーん・・・でも、有料かあ。・・・まあいいや。また考えます。ありがとう。」

「え?もしもし?」

ここで切電。

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「びっくりしました。、もうコロナを怖がっていないのかしら?」

「いろいろなものを見聞きして、自分なりに学習したんじゃないの?コロナでもこの程度なら重症化しないとか。」

「ワクチンを、少なくとも二回打っているとか。」

「ただの好奇心じゃないの?」

半年近く、様々なタイプの市民を相手にしてきたスタッフたちからは、推測と憶測が飛び交う。

「表示されている番号をシステムに入れてみてください。ワクチンを打っていれば、個人情報と履歴が出るかもしれません。」

僕が指示を出した。

「それが、非通知だったんです。」

「やはり好奇心だったんじゃ?冷やかしかいたずらか?」

呆れた声で誰かが言った。

「電話の声は若かったですか?」

「いえ、どう聞いても高齢者でした。」

高齢者の場合、詐欺まがいなことに引っかからないように、家族が固定電話や携帯を非通知設定にしていることがあるから、必ずしもいたずらとは言えない。

「それにしても、通話料は、たかだか数十円からせいぜい百円ちょっとでしょ?コロナの可能性を怖がるよりも、その程度のお金を渋るかね?」

高齢者の三回目接種がほぼ終わり、ワクチンの予約手段はネットが主流になっている。少なくなった問い合わせのひとつにそんなのが来たから、みんなが一斉に食いついた。

 

これを読んだ方は、「今どき、コロナワクチンに対する熱量はそんなものだろう。」と思うかもしれない。

しかしだ。今になっても、ワクチンコールセンターに問い合わせてくる市民たちは、コロナとワクチン接種を真剣に考えている人が大半だ。

そんなところに来た、このようなお気軽な問い合わせは、国民の心の中で、コロナの収束が、すでに始まりかけていることを確信させるものだった。

三回目接種予約が始まって、接種が進んだ頃、東京の感染者は12万人を超えるオミクロンの全盛期だった。それはもう、激しい問い合わせが殺到したものだ。

比べて今は、減少傾向の中での3千人ほど。準備段階において、3回目と4回目では条件が違うのだ。

4回目接種の問い合わせが少ない理由がわかりますね。高齢者は受けてくれるのかなあ。」

というあるスタッフの言葉は、誰もが心の中で思っていたことだった。

 

とはいえ、本当に世間でコロナが収まったわけではない。大袈裟に怖がる人はいなくなり、正しく怖がる人が主流になったのは間違いない。でも、その先にあるのは油断だ。僕らは、まだまだ気を付けなくてはいけない。

コールセンターがある限り、問い合わせには丁寧に対応したい。
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美容院に行って来た。僕は男性だけど、美容院で過ごす時間はわりと好きだ。

美容師さんは優しいし、白髪を染めている間に出される飲み物は美味しいし(今のお気に入りは、ホットのピーチティー)、カットと白髪染が終わった後に感じる、若返ったかのような気分は、一か月に一回だけ味わえる貴重なものだ。

そんな素敵な時間をくださる美容師さんから、興味深い話を聞いた。ちょっと前に、別の知り合いである美容師さんからも、ほとんど同じことを聞いたので、記憶にとどめるためにも書いておこう。内容は、二人の話をまとめたもの。

 

「美容院にコロナ禍の影響ってありましたか?」

「最初の緊急事態宣言の時に休業要請が出た時は焦ったけど、今となってはなんとかなりましたよね。それよりも、お客様の髪のことかな。」

「髪?」

「はい。いつも髪染めをする方たちの話なんですけど、コロナのせいで感染のリスクを抑えようとしたり、ほかにもいろいろな事情で来店を控えていた方が、久しぶりにいらっしゃると、けっこう傷んでいるんですよ。」

「どうしてですか?」

「市販の髪染めを使っているからだと思います。確かに安くできるんですけど、ああいうのは、万人向けに、どんな髪質でもなじむようにできているから、アルカリなどの一部成分が濃いめに作られているんです。私たちは、お客さんの髪を観察して、ある程度成分を調節してつくっていますから、そこは全然違います。」

「市販のもので傷まないものはないのですか?例えば値段が高いものは傷みにくいとか。」

「うーん・・・私たち(美容師)の感覚だとないですね。」

「それを、お客様にどうやって伝えるのですか?」

「『なにか、自分の髪で気になるところはありませんか?』とか。あと、『自分で髪に触れて気になるところはありませんか?』とか。まさか『髪がすごく傷んでますよ』とは言えないので。」

「そうすると?」

「気にならないという方には、私たちも気付いていないというふうに振る舞って、気付かれないようにケアします。実はゴワゴワするように気がして気になる、と言われたら、染料のことなどを説明します。それでお金がかかっても、美容院で染めた方がいいとか、有料のトリートメントを薦めて、もし、予算の問題があるなら、自宅で出来ることを案内します。」

「大変ですね。」

「はい。一番大変なのは、気になるところありますか?と聞いた瞬間に、やっぱり傷んでます!?と、すでに気付いていて動揺した方です。そういう時は、まずはカウンセリングです。サービスも長くなります笑笑」

「そういうのって、コロナ禍前はなかったんですか?」

「ありましたよ。でも、今ほど多くはありませんでしたね。最近多いなあと思った時に、仲間達とコロナの影響だねって分析するようになりました。」

ふーん。その業界にいる人にしか分からないコロナ禍って、他にもたくさんあるのだろうな。
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202255日。足利から帰京する時、特急列車の座席確保に苦労した。油断していたら、あっという間に予定していた時刻とその一本後の列車は満席。二時間遅れで帰ってきたが、その列車も満席。

この前の記事で書いた浅草の混雑といい、コロナ禍が始まってから、今回はいつもと違う。

今の状態を見ると、いかに、しばらくの間、多くの人が我慢していたかを、強く実感できる。緊急事態宣言など多くの制限がある中で、時々密をつくっている人々を見かけて、当時は、「こんな緩い規制など守る方が少数派」くらいに思ったこともあったが、実際は、破る方が少数派だったわけだ。

当たり前といえば当たり前だが、当時の自分は、そう感じることはできなかった。表面的には前向きでも、心の中は負の要素だらけだった心理状態では、物事を悪く考える傾向がどうしても強くなった。

 

テレビでは、海外旅行をしている人も見かける中、夜のニュースでは、水際対策のさらなる緩和について流れた。日本入国をよりスムーズに。心を踊らされていたら、今月はビジネス客だけが対象。

EU並に緩和されるのは六月から。世間はこれをどう思ったか?「やっと」と思ったか?「まだ早い」と思ったか。

僕は、まだそんな先なのかー?と、大袈裟な話ではなく、失神しそうになった。日本よりも、遥かに厳しい水際対策を行ってきたオーストラリアやニュージーランドよりも、遥かに遅い「開国」に苛立った。

「これまで散々待ったのだから、あと一ヶ月くらい待て」と叱られるかもしれないが、長いよ、この一ヶ月は。ヘトヘトになっての一ヶ月はつらい。

どうか、その間に世界のコロナ事情が、悪い方に行かないことを願う。

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最近、同じ派遣元の添乗員たちと連絡したり会ったりする機会が多い。みんな、派遣元が取ってくる仕事を精力的にこなしながら、海外ツアー再開を待っている。

石油会社の出光が、第二次世界大戦後に、ラジオの修理など本業以外の事業をこなしながら経営の難局を乗り越えて、石油業再開のチャンスを掴んだことを思い出す。あれほどスケールは大きくないが、僕らも同じように、本業でない仕事を一生懸命こなしがら、じっと海外ツアー再開に向けて堪えている。

 

この前は、もうすぐアメリカに帰る後輩と会った。好物のワインをたしなみながらご機嫌だった。彼女は、シーズンによってアメリカでガイドをしたり、日本で添乗員をしたりしている。日本での海外添乗の仕事はまだ先だが、日本からアメリカに渡る個人または法人団体については、一部再開しているらしい。今の時点では、日本にいるよりも、あちらに行ったほうが、若干旅行マンとしての仕事があるらしい。

 

昨日は、別の後輩に会った。このブログで書いた「N美物語」の主人公N美が、広島から夫婦で帰省していて、僕の家から歩いて20秒のお好み焼き屋で会った。

東京では、多くの人がレジャー旅行や遠出を楽しもうとしているが、地方の人は、まだ必ずしも、誰もがそういう感覚に至っているといわけではないらしい。彼女は広島から来たが、「東京に行ってくると、誰にでも言えたわけではありません。」となにか告白するように言っていた。

そういえば、この前、津和野、萩、門司のツアーに行った時、バスの運転手も言っていた。

「労働組合の出張で東京に行った時には驚きました。混雑していても、みんな平気。電車でお互いの体が触れ合っていても気にしない。ついさっきまで他人が座っていた席が空いたら平気で座る。我々とはこんなに感覚が違うのかと思いました。」

僕らにとっては、コロナ禍初期。第一波の頃と同じような感覚だ。

「東京では、いちいち気にしていたらだめなんでしょうけど、こちら(山口)では、テレビで言っているようなソーシャルディスタンスを保ちながら生活できるんですよ。だから、密や混雑を『仕方ない』とは思えませんでした。」

なお、出張を終えて、山口に帰ったら、会社から一週間の自宅待機を命ぜられたそうだ。

 

今、実家にいる。故郷に住んでいる弟のそのことを話すと、

「その運転手さんの気持ち、わかるよ。俺も、自分の車以外での移動は抵抗ある。まだ電車には乗りたくない。」

ただし、背に腹は代えられない。ドライバーさんは、東京からのツアー客の仕事は有難く受けるし、自営業の弟は、東京の顧客とは普通に会う。それこそ「不要不急は別」ということなのだ。

 

そのあたり、所々に見える感覚の違いには、僕らも配慮すべきだろう。マスクの着用、消毒はホストに言われるがまま、地元で過ごす時よりも、より礼儀正しく過ごすことを意識したいと思った。

 

帰省する時、浅草駅周辺は大混雑。どこもかしこも大賑わい。浅草発の乗ろうと思っていた特急列車は満席で、予約をしなかったことを後悔した。なんとか次の列車の予約を済ませて、ランチをとろうとしたが、駅周辺の飲食は、どこも満席。10分近く歩いて、ようやくさえない中華屋に入れた。そこもすぐに満席になったからびっくり。

混雑と密にイライラしながら、自分に言い聞かせた。

「落ち着け。これが日常だ。コロナ禍が終わったら、さらにすごいぞ!」

そう思いながら、食後、晴天を突きあげるスカイツリーを見たら、少し癒された。
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二月中旬。グアテマラに渡った後輩からLINEが来た。「コロナ禍でも、動こうとすれば動ける。いいかげん前に進みたい」と、いさましくスペイン語を学びに行った。

そんな彼女は、メキシコから連絡してきた。

「タガが外れたってこういう状態を言うのでしょうか。どこも観光客だらけ。こちらはすっかり日常です。」

そうなんだ。ツアー再開が確実に近いのかな?と聞いてみたら、

「いや、団体旅行は全然見ませんね。ツアー参加者は、年配の方が多いでしょ?日本だけでなくアメリカでもヨーロッパでも、どこでもそうじゃありませんか。前来た時は、アメリカ人の団体をよく見たけど、今は全然見ません。そういう意味では、まだコロナ禍かな。」

元々観察力には優れていた後輩だった。彼女の言うことは信用できる。なるほど。まだまだかと思った。

 

三月中旬。下の記事で紹介した結婚式に出席した後輩の一人と連絡を取り合った。

http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/10922243.html

彼女は、コロナ禍直前に添乗員を辞めてドイツに行っていたのだが、昨秋、パンデミックの波が一時的に小さくなった時に帰国していた。幸せな式を祝いながら、海外旅行の話をして、この時はかなり前向きだった。だが、三月になると

「コロナの次は戦争。もう旅行関係は絶望的です。」と悲しげなメッセージが来た。小麦、砂糖の買い占め騒動、ガソリン1リットルが2ユーロ以上(今のレートで約270円)などの深刻な現地情報があり、

「もう、旅行の仕事から離れることも考えています。」

とさえ言った。

 

一緒に落ち込んだ。

 

だが、ウクライナはともかく、コロナ禍に関しては、今になって、前向きな情報が少しずつ伝わってくるようになった。欧州では、観光客が活発に動き始めていることは、この前のブログに書いた。日本でも、法人向けのビジネス出張ツアーが再開して、すでに海外ツアーに出た添乗員もいると聞く。

もっとも、観光屋の僕には、そんなものは回ってこない。

 

そして、今日、取引先の社員からLINEが来た。

「(海外)添乗動き出しましたよ。ハワイへの修学旅行とか。」

来た。ようやく来た。まだ動き始めて出発は100%ではないし、ハワイも修学旅行も、僕の仕事には無縁だが、ようやく来た。観光ツアーが来た。世間一般に広がるのには、まだ時間がかかりそうだが、とにかく来た。

業界としては、20203月(だと思う)に最後のツアーが出てから、20224月下旬までは観光ツアーは0なのだ。そこに、ようやく一本ツアーが出ようとしている。

 

きっとそれは、添乗員にとって大きな一歩になる。

 

たった一本のツアーは、とても小さな一歩だが、旅行業界と添乗員にとっては偉大な一歩だ。

(アームストロングさん、すみません)
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こんな風景が目に浮かんだ。まだまだ幻想にすぎないけど。
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今朝のとある情報番組で、「GWはどこに行きますか?」

と街頭インタビューするシーンがあった。その中で真っ先に出てきたのが、

 

「タイ旅行に行きます!」

 

だった。嬉しかった。まだ、この先前進だけでなく、下がることもあるのだろうが、コロナ禍において、そういうことを言える時期になったのだということを感じた。

ヨーロッパ各国は、次々に水際対策を緩和、あるいは撤廃している。各主要空港は、大混雑だとも聞く。あのニュージーランドでさえ、観光客の受け入れ開始を表明した。

あー・・・待ち遠しい。

ただし、収束、または終息宣言は、まだまだ先だろう。SARSの時もそうだった。世間がとっくに忘れてしまった頃に出た。(20037月。もっともSARSは、発生からアウトブレイク、終息まで一年足らずだった。)

今、世の中の一般人には、「我慢できない」という感情と、「なんとなくもう大丈夫なのではないか」という感覚で動いてる人がたくさんいる。僕もある意味そうだ。

当たり前だが、医師や専門家は、感情はもちろん感覚で、世間一般に言葉を発しない。根拠やデータに基づき確信を得てから、政府や民間の動きよりも遥かに遅れる形で宣言は出されるのだろう。

ヨーロッパの多くの国では、「自己責任」で感染を管理し、よほど重症者でない限りは、感染者としてカウントしないというところも出てきたようだ。

混雑している観光地もたくさんあるらしい。

今、日本各地の観光地で起きている混雑が、世界中の観光地でも起きている。国境や地域の枠を超えて、旅の枠が撤廃されて、線が繋がる時が、確実に近づいている。

 

待ち遠しい。あとは、ウクライナに平和が訪れますように。これが大事だ。
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今日も亀戸天神に藤を観に行ってきた。ピークは週の中頃だったのかな。でも、美しかった。晴れていれば、もっときれいな写真になったろうになあ。
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最近、外国人からのコロナワクチン相談が多い。

様々な事情がある外国人に、僕がいる自治体は、よく対応していると思う。感謝してくれる外国人や、同僚の日本人からのお礼もよく言われる。

 

ところが、やっかいなこともある。一回も接種してしない人ならいいのだが、一度里帰り帰国して、自国で接種してから来日した方々だ。自国の接種証明書でも問題はない。接種が証明できれば、日本の自治体も三回目の接種券を発行する。

だが、今まで、日本ではファイザー、モデルナ、アストラゼネカしか認可されていなかった。

それ以外のワクチンを外国で接種していても、日本では正式なワクチンとしてカウントされず、一回目から打ち直しとなる。

一番多いのが、中国のシノバックスを打ったという人たちだ。事情を説明しても、なかなか納得してくれない。

「おかしいよ!わたし、確かにワクチン打ったよ!シノバックス!」

「申し訳ありません。日本では、認められていないので、一回目から打ち直していただくようになります。」

「いきなり三回目にしてもらうのはだめか?」

「それはだめです。」

「でも、おかしいよ。日本ではダメでも、ワクチンはワクチンよ。日本で三回打ったら、私、ワクチン五回も打つことになるよ。健康に問題起きないか?」

そこは確かにそうなのだ。それ以上は、日本でかかっている医師や厚労省に相談してもらうようにする。僕らは、制度を伝えて、予約を受け付けて、質問されたら把握している知識を伝えるまでが仕事。その先の医学的判断はできない。

 

でも、そうだよなあ。打ち直しで、4回以上の接種をしている人って、わりといるはずだ。僕らが知らないだけで、現場では、医師や関係者が適切な助言をしているのだと思う。とにかく、彼らの健康に害が出ないことを心から祈る。


あ、既にノババックスを接種した人の扱いは、いつから変わるのだろう。
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ペースは遅いが、三回目のワクチン接種は、おそらく一部の人たちが心配しているより、高い率になると思う。接種対象がネット世代に移り、コールセンターへの問い合わせは減りつつあるが、予約は順調に増えてきている。

ただ、12回目接種時と違い、学生や働いている世代は、会社や学校を休んでまでワクチンを受けようとは思っていない傾向がある。おそらく副反応で寝込む日を計算しているところもある。それらのためだろう。平日予約を好む人は少ない。

中高生の親もそうだ。中高生の場合は、本人でなく保護者が予約電話をしてくるが、平日に予約を希望する人は殆どいない。働く世代や大学生と同じ理由だと思われる。

接種しなくてよいと思っているわけではない。次の週末枠が開放されるまで待っているのだ。だから、3回目接種は、2回目までと比べると接種ペースが遅いのだと思う。

12歳から17歳までの3回目接種、小児接種に関しては、当初予想していたよりも、保護者が一生懸命だ。特に担当自治体の小児枠は、あっという間に埋まってしまったので、これから新たな対応がされるかもしれない。国や専門家が「努力義務ではない」と言っているにも関わらずだ。接種券が届いていない時の問い合わせなど、「早くしろ!」と声を荒げていることも珍しくなく、「自分のものが届いていなくても、こんなテンションでは怒らないだろうな」と思うことがある。我が子への愛だろうか。

小児接種も始まり、手当たり次第に接種率を上げる期間は終わり、接種したいのにできてない人たちを探す段階に入ったワクチン業務は大詰めを迎えつつある・・・と思ったら、そうでもないかもしれない。

僕がいる自治体ではまだ何も言われていないが、4回目接種の段取りを考え始めているところはあるらしい(段取りを考えているだけで、決定ではないようだが)。

また、4つ目のワクチンとしてノババックスが承認された。これも、まだ先があるサインのような気もする。

仕事があるのはいいことだが、この状態が続くと思うと、少し気が滅入る。今また、新規感染者数が減りつつあるが、そこに3回目のワクチン接種が、原因として絡んでいると、自分に言い聞かせてところだ。気持ちを前に向かせている。

いい話・・・かどうかは分からないが、興味深いニュースがあった。アメリカのフロリダ州連邦地裁が、CDCが決定した公共交通機関での、マスク着用義務の延長を「無効」としたため、一部の航空会社が機内でのマスク着用義務をなくすと発表した。これは暴挙なのか、正しい勇気ある決断なのか。いずれにしろ、アメリカはもう一歩先に進もうとしている。

 

ウクライナでは、マリウポリで立てこもっている兵と住民に、ロシア軍が最後通告を出し、提示した時間が過ぎてしまった。これ以上の攻撃はあるのか。これを書いているのが、2022419日の夜。明日の朝、目が覚めた時、マリウポリはどうなっているのだろう。一般市民の命が少しでも多く救われることを祈る。

 

今日もいろいろいあった。
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