マスター・ツートンのちょっと天使な添乗員の話

自称天使の添乗員マスター・ツートンの体験記。旅先の様々な経験、人間模様などを書いていきます。

タグ:足利市

週末、足利に帰った。
まだ母の骨壺が残っていて、なんとなく暗い空き家に一人にしているようで気になるのと、庭の落ち葉が気になった。
昨年、足利市では、かなり大きな山火事があり、その時に特に燃えたのが落ち葉だった。そのためか、家庭レベルでその処理を気にしている人はいるようだ。
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​​​実際、市内にはこんな貼り紙がたくさんある。信長の野望の関係者が我が故郷出身で、使わせてもらっているとかなんとか。


しかし、落ち葉というのは処理が大変で、しかも週末の足利は、名物からっ風がすさまじく、掃除がたいへんだった。
寺と合わせて、45リットルの袋15個分を掃きましたとさ。両親や祖母は、大変な仕事をしていたのだなあと、親たちの存在の偉大さにあらためて気付かされたのであった。
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庭の紅葉、そして寺でもまだ紅葉が残っていた。季節感が変わってきてしまうな。この掃除も毎年いつまで続くのか。
昨晩の大河の最終回には度肝を抜かれたなあ。
W杯の決勝すごかったなあ。半分くらい寝ていたけど。
今週は、年末年始ツアーの打ち合わせがある。正月ではなく、ツアーの準備をする12月下旬は三年ぶりだな。
まずは体調に気をつけよう。
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旧足利の中心部、足利学校の東側に走る昭和通りを北に真っすぐ進んでいく。右手に見える野球場を過ぎると、すぐに田舎町の風景になっていく。

自転車で走りながら、時々携帯でグーグルマップを確認する。目的地のワイナリー「ココファーム」を見逃さないようにするためだ。

だが、その心配はなかった。いちいち分かれ道には、立て札があり、自動的に辿り着けるようになっていた。
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北関東の山地。道がだんだん細くなり、そろそろ車がすれ違うには、徐行しなきゃだめだなということころまで来た時、急勾配の山の斜面にぶどう畑が現れる。
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急勾配のぶどう畑
傾斜38度は、スキージャンプ台と同じくらいなのだとか。その様子は、ドイツのライン渓谷のぶどう畑を思い起こさせる(あそこまで規模は大きくないが)。

元々は、軽度な知的障害者を学校で受け持つ教員が、「生徒たちが社会に出ても働けるように」という主旨でつくられた農場がきっかけだった。最初は平地で土地を求めたが予算の問題で買えず、当初は野菜農園を考えていたが、雑草の処理が難しかった。地面にある野菜は雑草との区別が難しかった。設立当初の60年前は、まだ日本が豊でなく、甘いものが貴重だったため、それならば「果汁園が良いのでは?」と考えた。木に実がなる果物であれば、地面の野菜と違って区別がつきやすい。

いろいろ調べてみると、ぶどうは収穫時期だけでなく、年間を通して様々な手入れが必要なことが分かった。普通なら、手間がかからないものを選びそうなものだが、障害者に働いてもらう場所をつくることが目的にひとつだったから、あえてブドウが選ばれた。

安価で手に入った急斜面の土地は、水はけがよく、土の性質もぶどう栽培に向いていた。最初は食用のぶどうをつくっていたが、果物農家のライバルが増えてきたため、ワインに転向した。

というような説明を丁寧にされながら、醸造所の見学が進んでいく。
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樽倉の風景は、ちょっと感動的。手をそっと当てるとたまに酵母の反応を感じられるとか。
圧搾、発酵、熟成。現代農業らしく機械を使ってはいるが、比較的手作業が多い。特にスパークリングワインは、オリ取りや発泡も、すべて手作業で行われている。見学しながら思って質問しようとしたら、案内人が先に言った。

「伝統的なシャンパンの製法と同じ手法でつくられています。」

やはり。手間をかけているのだ。この工程を見ると、シャンパンがどうしてあれほど高価なのかが分かってくる。しかし、

「最近は、オリ取りを機械ですることもあるし、発泡も普通のワインに直接ガスを入れるところが多くなってきた。それなら安価でつくれるし、しかも十分に美味しいのです。でも、ここの目的のひとつは障害者の社会貢献もあるから、手作業が基本。そのかわり高価になる。今、うちが苦しんでいる部分です。」

という本音も出た。

「スパークリングワインが高価なのは、この工程を見るとわかりますね。」

と言うと、

「でしょう?安いくらいだと思いません?」

と返された。これも本音だろう。

しかし、僕の経験上、(個人的な好みは別にして)ワイン生産工程の手間と値段は嘘をつかない。シャンパン並みに手間をかけたスパークリングワインはとても美味しい。芳醇な香りと滑らかさは、一本五千円に相応しいものだと思う。このまま製造を続けて欲しい。きっといつか、偉大なブランドになると信じている。

ほか、手頃なお値段のワインがたくさんある。

また、カフェレストランが併設されており、ここがまた美味しい。予約すればコースメニューもある。
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ぶどう畑を眺めながらのランチは最高。三種類のワインのテイスティングと生ハム、チーズの盛り合わせ
なお
、希望すればペアリングもあるとのことなので、今度来た時には、必ずそれを楽しみたい。

街中から近い、山奥のワイナリーでの静かなひとときをおすすめする。

https://cocowine.com/

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アクセス等詳しい情報はこちらから
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ワインの後は、梨で肝臓をいたわり
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美しい夕方の足利の街を歩いた。
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故郷の山を歩いた。桜の時期を終えてしまったが、菖蒲やツツジをあちこちで見られた。なによりも新緑が美しい。本格的に暑くなる直前のこの時期は、最後のハイキングシーズンだと思う。
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両崖山頂に神社があり、最後は、高い木々に覆われた森林を下る今日のコースは、僕一番のお気に入り。

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三枚目の写真。この森林の下りは大のお気に入り。
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実は、この辺りは山火事で有名になったところ。まだ、その跡が時々見られる。

帰宅したら、弟が紅茶の飲み比べをさせてくれた。コロナ禍直前に商売を始めたのだが、スリランカ産の紅茶を専門に売っている。
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起伏が激しいスリランカでは、標高によって紅茶の味が変わる。雨季と乾季で変わるところもあるそうだ。丁寧な紅茶の説明を受けながら、全部で6つの産地とアップルとアールグレイをいただいた。

同じ葉を使っていても、色も味も香りもまるで違う。スリランカは一度仕事で行って、それなりの種類を飲んだはずだが、はるか記憶の彼方なので、かなり楽しめた。

これだけ多くの紅茶を試飲して、たったの300円。気に入ったものは、その場で購入可。支払いは現金のみ。

足利市中心部の西の端。観光地エリアからは少し外れている。今のところは、数件のカフェと市内の紅茶好きの奥様たちが顧客。街中にありながら、主要道路から奥まったところにあるので、静かな環境で紅茶を楽しめる。経営者のおっさんが、優しく丁寧に説明してくれます。

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会社名:Office Areno

住所:足利市通6-3228

連絡先:080-5462-5243

Email: yosafato12@yahoo.co.jp

詳しくは、URLをご覧ください。https://areno.jimdofree.com/

足利の街歩きのひとときに、美味しい紅茶をどうぞ。
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父の一周忌の法事に備えて帰省している。

年明け緊急事態宣言を発した都府県の中で、いちはやく宣言が解かれた栃木県だが、飲食の営業に関しては、それなりの自粛を求められているようで、夜の街は静かだと聞く。「聞く」というのは、僕は、夜に出歩いていないから、見て確かめたわけではない。

県内の感染は、高齢者施設のクラスターが多く、そのあたりの追跡が、ある程度うまくいっているようで、再び関東地方では、新規感染者数が最も少ない県となりつつある。

やたら田舎のイメージがつきまとう栃木県だが、面積で20位、人口で18位、人口密度で22位とすべて真ん中よりは上。おまけに首都圏と隣り合っている立地。コロナ禍においては、決して条件がいいほうではないのに、よく頑張っていると思う。

 

と言っても、ここのところ、僕の実家がある足利市を悩ませていたのは、山火事だった。

市街地のそばの山が燃えたこともあり、日本中のメディアを騒がせた山火事は、わりと、僕の実家の近いところで起こった。
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西渓園は、メディアでも紹介されていたところ。

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地元では「梅林」と言われている。一時的に火が下りてきそうになったが、なんとか被害なく済んだ。ただ、火事の現場から近いせいか、現在でも、入園禁止になっている。

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かわりに、同園が管理している、すぐそばにある別の梅園に行ってきた。人は全くおらず、快適な散歩と梅鑑賞を楽しめた。

ここに隣接して、火事の影響で休校した市立第一中学校がある。たまにテレビに出ていたが、僕の母校でもある。

その下には、プロ野球で活躍した石井琢朗の母校・足利工業高校があり、さらにその下には対策本部がたてられた、旧市立西小学校のさいこうふれあいセンターがある。

山の周辺からは、消火菅がまだ配備されている。山上では、今も頻繁にヘリコプターが飛んでいる。火は鎮圧されたが、まだ警戒は解かれていない。

余談だが、旧西小学校と第一中学校は、作詞家の売野雅勇(最近は、あまり有名でないかな)の母校である。

 

また、美しい山々に戻って欲しいなあ。

心配していただいた皆様、どうもありがとうございます。

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