コロナの第三波が来て、感染確認者数が増加して、GOTOトラベルキャンペーンが停止されて、変異種があちこちで見つかって、水際対策が再び強化・・・。

こんな状態で、海外がますます遠くなる一方で、一部で言われてる通り、「コロナ慣れ」が間違いなく一般化している。僕自身、一昨日はNHK交響楽団のコンサートに出かけた。会場の案内に沿いながら、自分自身もしっかり対策をした(つもり)ではあるが、6月に久しぶりに劇場に出向いた時の気持ちと比べると、明らかに緊張感は薄い(欠けているとは思わない)。

「緩んできている」と言われる一方で、「必要以上に警戒はしなくていい」と言われるから難しい。今の時点では、「ここまでは」という線引きを自分で決めなくてはいけない。ウィルスの実態を、まだまだ掴めていない部分があるし、それどころか変異種などがどんどん出て来て訳がわからなくなっているし、それは仕方ないのだろうが。

 

今、テレビでは冬の高校スポーツ真っ盛り。その中で、バスケットでは、僕がメディアで目にしているだけで、男女合わせて7つのチームがコロナの影響を受けて棄権している。そのうち1校は、大会で勝利した相手校のバスケ部関係者に感染者が発覚して、プレーした選手に濃厚接触者がいる可能性があるという理由で、本部から棄権を指示されたそうだ。自チームの事情ではないのに、気の毒だ。選手だけでなく、当該試合で審判をしていた人も、この大会にはもう出ないらしい。

これほどの数の学校が影響を受けて、しかも感染者が急ピッチで増え続けているのに、大会が打ち切りになる気配は全くない。

夏の高校総体が最後だったのに、開催がかなわなかった高校生アスリートや、かろうじて甲子園につながらない最後の大会で花道を飾ろうとした高校球児のことを思い出すと複雑だ。高校バスケの今の状態が夏までであれば、間違いなく大会打ち切りだったろう。

 

でも、だからと言って僕自身、「バスケを今すぐ中止しろ」とは思えないのだ。ラグビーも、サッカーも含めて、大会が始まったのであれば、決勝まで辿り着いて欲しい気持ちのほうが強い。第一波が収まった直後くらいなら「そら見たことか。さっさと中止しろ!」と、思ったに違いないのに、この心境の変化はなんなのだろう。世間で言われている緩みなのか油断なのか、それとも甘えなのか。

世界中でロックダウンやらなにやら騒がれているのに、いいのだろうか?

 

せめて、大会中は、これ以上のコロナ被害がないことを祈る。サッカーとラグビーに関しては、感染者を一切出さなかったという実績をつくっていただきたい。夏の甲子園がそうだったように。

実績は必要だ。スポーツの現場でも、旅行の現場でも「こういう対策の中では感染しなかった」という実績とデータは積み重ねていくべきだと思う。必ず後で検証されるから。